日経平均株価は保合いから下方ブレイクに警戒(2019年8月23日)
<2019年8月29日、追記>
・夜間で日経225先物が切り返してきています(21時)。
このまま引けると明朝30日の日経平均株価の高値はレンジ上限付近まで到達する可能性があります。
戻りを叩かれることになりそうですが注目です。
<2019年8月27日、追記>
・2019年8月27日引け後の日経平均株価日足の一目均衡表です。
本日も大きな動きはなく株価はレンジ内にとどまっています。
さて、一目均衡表の観点から見ると三役はすべて逆転しています。
抵抗帯は21,000円よりも少し高い水準に位置していて、そこまでの上昇余地はあると思われます。
11日後には雲がネジレて抵抗帯が下がってきます。
11日~15日後付近は抵抗帯も薄く上抜けやすい局面を迎えます。
また、遅行スパンも株価から離れていますが、同じく11日後にはろうそく足にかかってきます。
そして、現在は横ばいの基準線は9日後からは下向きに転じ、遅行スパンがろうそく足にかかる頃には再び横ばいに戻りそうです。
今後、株価が下方ブレイクせずにレンジ内を推移し、11日後付近に上方ブレイクしていけば遅行スパンが好転し、抵抗帯も上抜けて好転する可能性が出てきます。
加えて、転換線も好転することになるので一気に三役が好転します。
価格水準では8月の下落以前は21,000円付近がサポートとして意識されていて、崩れる前に一度下げ止まった8月2日安値20,960円は、抵抗帯上限である先行スパン2の20,966円と同水準であることから、ここが一つの大きな節目になると考えられます。
このようにある時に意識されていた価格が、将来の抵抗帯の上限や下限と価格が一致する現象は、個別銘柄においても良く見受けられます。(それを見据えて抵抗帯を基準に高値安値が決まるケースもあるように思います)
以上のことから、一目均衡表の観点からレンジ内の動きが続くならば、11日後付近の動きに注目です。
<2019年8月26日、追記>
・2019年8月26日引け後の日経平均株価と日経225先物(日中)の日足チャートです。
日経平均株価は大きく窓を空けて始まり反発の兆しを見せたものの売りに押し返される動きとなりました。
日経225先物は土曜日の終値よりも低く始まりましたが反発しています。
どちらも8月6日安値を割り込むに至らず、株価は大きく動いたもののレンジ内にとどまっています。
今夜の日経225先物(夜間)およびNYダウの値動きに注目で、もし割り込む事態となった場合、より一層のリスク対応が必要になります。
フラットフォーメーションからのブレイク待ち
・23日深夜の対中追加関税の発表を受けて日経225先物が急落しています。
週明けの日経平均株価は大幅な下落が避けられそうにありません。
詳細は投稿最後に追記しています。
・まずは現状として2019年8月23日引け後の日経平均株価の日足チャートです。
8月6日の急落後、リバウンドを経て保合う動きが続いています。
6日安値20,110円を一番底とした場合、15日安値20,184円が二番底となりますが、リバウンド時の9日高値20,782円をまだ上抜けていない状況です。
これをフォーメーションの観点から見ると6日安値を下限に、9日高値を上限とするフラットフォーメーションを形成しつつあると考えられ、このレンジをどちらかにブレイクするまでは方向感が見えない相場が続きそうです。
・ボリンジャーバンドがまだ大きく発散した状態なので、今後ボラティリティが低下して±2σが収束方向に向かうまでは日柄の経過を待つことになります。
・移動平均線は25MA、75MA、200MAの3線が収束した状態から下向きに発散し始めていますので、中長期的には下降トレンドが加速していく局面にあります。
このまま株価の保合いが継続すると、25MAの傾きは次第に緩やかになるものの、大局的には下降相場のままとなります。
・ラインの観点からは上記フラットフォーメーション以外には特に影響しそうなサポート、レジスタンスラインは見受けられません。
今後、底割れした場合には長期中期のチャネルラインがサポートとして意識されそうです。
しかし、長期のチャネルラインのロワーチャネルラインは8月の急落時に一度サポートとして機能したので、次回下落した場合にはさほど機能しないと思われ、むしろ中期のチャネルラインのロワーチャネルラインがサポートとして意識されるものと思われます。
その水準までには心理的にも節目である20,000円が強力なサポートになりそうですが、サポート機能として期待が強い場合、テクニカル的にはあっさりと窓を空けて飛ぶなどして急落する可能性がありますので注意が必要です。
そうなると、中期のロワーチャネルライン、または今後出現する短期チャネルラインのロワーチャネルラインがサポートとなります。
恐らく、余程の要因が絡まなければ短期のロワーチャネルラインで下げ止まると予測されます。
加えて、この水準には12月末に急落した際の安値がサポートレベルとして位置します。
下値は19,000円水準までの下落は十分に想定されます。
・一方で9日高値のレジスタンスラインを上抜けた場合、すぐ上には25MAが、その上には下向きの75MA、200MAが順次位置していることから、それぞれが戻りの上値メドとなり上値は限定的です。
その場合、あくまでも戻りであるという認識のもと、反落に備えたヘッジなどの対策が必要です。
・また、レジスタンスラインを上抜ける水準ではパラボリックのSARが好転しますが、トレンドが出ていない状況なので転換はダマシとなる可能性が高そうです。
・一目均衡表は三役は逆転したままです。
基準線が安値を支えているように見えるものの、遅行スパンが好転するまでにはまだ日数を要することから当面は保合いが続きそうです。
また、エリオット波動ではフラットフォーメーションの波動は3-3-5の波動になりやすいので、慎重にカウントしていくことになります。
いずれにしてもフラットフォーメーションのブレイクを待つことになります。
<2019年8月24日、追記>
・8月24日(土)早朝の日経225先物の引け後の日足チャートと5分足チャートです。
日本時間の23日夜に発表された対中追加関税の発表を受けて急落しました。
日中の終値ベースで比較すると510円の下落です。
先物の安値は今のところ暫定二番底である8月15日安値を割り込んでいません。
週明けまでに発表内容がどう織り込まれるかは分かりませんが、いずれにしても月曜日の日経平均株価は大幅に下落して始まることになります。
レンジ下限となる8月6日安値に迫ることになりますが、まずは日経平均株価の安値20,110円がサポートレベルラインとして機能するかどうかを見ていくことになります。
寄付きの動きとして、日経225先物の通しチャートは週末の織り込まれ具合で多少ブレますが20,200円前後で、先物の日中チャートは大きくGDして始まりますが土日で多少なりとも織り込まれれば陽線スタートとなります。
一方で日経平均株価は板寄せの関係から大きな陰線になります。
その後の動きは需給次第ですが、先物が日経平均を先導する傾向があることから、先物に反発の兆しが見られれば日経平均株価も反発し、下ヒゲを残したろうそく足になります。
・もし、6日安値を割り込む事態となれば節目の20,000円が強いサポートとして意識されますが、仮に下げ止まった場合も目先の底とはならず、翌火曜日に20,000円を跨いで下げる可能性も想定されますので逆張りスタンスには注意が必要です。
これをエンベロープの観点から見ると、想定されるレンジである-10%までにはまだ下値余地があります。
25MAが下向きであると同時に、同じ角度の-10%も下向きに角度が付いています。
株価は下限に沿って安値を切り下げる動きになることが十分想定されますので、昨年12月末の動きのようにレンジを突破しても更に下げるリスクがあるので注意が必要です。