日経平均株価は目先の二番底を探りに(2019年8月9日)

<2019年8月15日、追記>

・2019年8月15日の引け後の日足チャートです。

再びネガティヴな外部要因で下振れしたものの、本日に関してはエンベロープ-5%で下げ止まった感があります。

出来高は更に減少しています。
参加者が少ない中での大振れなので目先のトレンドを計るには難しい動きです。
目先は8月6日安値20,110円を割り込むかどうかに注目です。

今夜のNYダウ、日経225先物(夜間)の動き次第ですが、明日以降でこれを割り込むことになれば、下には大きな節目となる20,000円がありますので強いサポートとなりそうです。

本日は6日の下ヒゲ同様に下ヒゲを付けていることから、目先の二番底になる可能性もあります。

8月9日高値20,782円をレジスタンスレベルライン、8月6日安値20,110円をサポートレベルラインとするレンジ内でボラティリティの高い動きをしそうです。

 

<2019年8月14日、追記>

・2019年8月14日の引け後の日足チャートです。

米国の対中関税の先送りニュースに反応して昨夜の日経225先物が一気に500円程高騰しました。

その流れを受けて本日の日経平均株価は高く始まりましたが、さほどの上昇幅ではありません。
出来高も最低水準で、過剰な反応をすることなく軽い押しが好感的です。

今週はまだ本格的に動き気配は見られないと思われます。

 

<2019年8月13日、追記>

・2019年8月13日の引け後の日足チャートです。

3連休明けは飛んでコマとなりました。
出来高はやや増加しポジションの取り直しで売り買いが交錯したようです。

先週末同様に、ここから二番底をどこまで探る動きになるのか、夏休みが終わるまで緩く見ていくことになります。

 

短期的リバウンドの後は二番底を確認する動きに

・2019年8月9日の日経平均株価、後場ザラ場の日足チャートです。

先週からの急落により株価は21,500円付近を下限としたレンジから一気に1,500円程下落しましたが、長いヒゲを付けた陽線が底打ちのシグナルとなり反発しています。

絵にかいたようにセオリー通りの動きとなっていますが、このリバウンドが落ち着くと二番底探りのため再度下落する動きがあると思われます。

その際、6日の安値20,110円が今後の強弱を計る分岐ポイントとなります。

下回れば底割れとなりもう一段の下値の底に向けて下落が加速しますが、割り込まずに反発してリバウンドで出来た高値を上回れば、目先の底が確認されたことになるのである程度の上昇が期待できそうです。

 

・移動平均線は25MA、75MA、200MAともに下向きで、本日3線はほぼ同値で収束しています。
3線が収束した局面は日経平均株価において非常に珍しい状況で綺麗な収束です。

移動平均線の収束は株価の煮詰まり感を示し、今後発散方向に動くことを示唆しますので、下向き3線の収束からの発散は長期的にも短期的にも大きな動きになるかもしれません。

株価は3線の下に位置しており株価と移動平均線の分位別図では「下降トレンド」の様相です。

ただ、株価と移動平均線にはやや乖離があることから、目先戻りがあるとしたら移動平均線に対して日柄をかけて収束方向へ動くことになるので、上方向と下方向の両目線で次の動きを確認する必要がありそうです。

戻した株価が移動平均線を上抜ければ上昇期待となるものの、現状では3線が共に下向きであることから、移動平均線付近までが戻りのメドと見ておくのが妥当であると思われます。

現段階では3線を上抜けてそのまま上昇相場に転じるとは考え難く、中長期の買いスタンスはなさそうです。

 

・今週の下落で安値は長期チャネルラインのロワーチャネルラインがサポートとなり止まりました。

安値が僅かにロワーチャネルラインの未達になっている理由は、8月6日引け後に記載した通りです。

今後、6日安値を割り込んだ場合、チャネルラインの観点から予測されるポイントは以下になります。
(これは日経225先物の逆張りポイントとして有効です)

1.長期ロワーチャネルラインを延長した水準
2.4月24日高値を起点としたチャネルラインのロワーチャネルラインの水準
3.昨年10月2日高値を起点としたチャネルラインのロワーチャネルラインの水準

 

また、6日の安値は2016年6月24日安値(ブレグジット)を起点とする長期間の下値支持線がサポートとなったとも考えられることから、この下値支持線が安値割れを阻止する可能性もありますので注目です。

なお、この長期の下値支持線が意識されている場合、200MAの視点から見ると、株価が下値支持線を割り込むと一気に下げが加速するケースが個別銘柄などでは良く見られますので、注意が必要です。

6日安値、または節目の20,000円がサポートレベルラインとなりますので、これが多くの投資家のロスカット基準になると想定されるからです。

 

・出来高は下落の数日間は増加したものの、再び減少傾向に戻っています。

来週からは外国人投資家を含めて夏休み期間に入り、夏枯れのために更に減少するものと思われます。

 

・一目均衡表は三役逆転しています。

基準線は当面横ばいが続きます。
抵抗帯までは現在値から500円以上の値幅があり、ここまでの戻り値幅を鑑みると、当面は抵抗帯の下限付近がレンジの上値になりそうです。

また遅行スパンは、ろうそく足から日柄的に遠いので、まだまだ日柄経過を待つことになりそうです。

 

・6日安値はエンベロープの-5%を突破した水準で切り返しています。

この水準は5月、6月の安値から想定された乖離水準と同じで、この時の傾きは横ばいであったことからサポートとして有効に機能したようです。

しかし、昨年12月は-10%まで下落しています。
この時は-5%を突破した時点で既にエンベロープに傾きがあったことから下値を切り下げることになりました。

 

・ボリンジャーバンドは一時的に-3σを突破したものの、-2σに戻ってきています。

-2σを突破する確率は4.55%しかありません。

リバウンドが落ち着いて二番底探りの動きになると、エンベロープ同様に発散する-2σに沿って下値を切り下げる可能性があります。

目先では-2σがサポートになると思われます。

 

・来週以降もボラティリティの高い相場になりそうですが、まずは今のリバウンドの動きが落ち着くのを待って、方向性を見極めていくことが必要です。

現時点では25MAの下げ角度は大きいので、戻り相場の限界はせいぜい25MAまでと思われます。
また、再び下に振れた場合には6日安値を割り込むかどうかがポイントになります。

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