日経平均株価は出来高が低水準で膠着状態に(2019年7月5日)
<2019年7月11日、追記>
・2019年7月11日引け後の日足チャートです。
本日の安値はトレンドラインをサポートに反発しています。
株価は下値支持線と上値傾向線に挟まれる位置関係にあり、どちらにブレイクするか注目です。
7月高値を抜けるとエリオット波動波3として上昇が期待できます。
<2019年7月10日、追記>
・2019年7月10日引け後の日足チャートです。
・寄付きにGDしたことで一部の狼狽売りにより、安値はサポートとして意識されていた6月21日高値を9円割り込みました。
すぐに切り返す動きとなりましたが、これによりろうそく足の実体ベースで窓がきっちりと埋まりました。
(下ぶれさせる理由が1つ減りました)
・本日の安値は6月4日の安値20,289円を起点とするトレンドラインがサポートとなっているように見えます。
これを割らずに切り返すと律儀なチャートと言えます。
明日の動きに注目です。
・さて、今週に入りパラボリックが下降に転じるシグナルを発しています。
現段階では、まだ初期段階のゆらぎの範囲ですが、出来高が先週と比較するとやや増加傾向にあることから、今日の安値付近を割り込めば株価とSRAは下げが一気に加速する可能性があります。
・下には75MAと25MAが位置しています。
一旦はサポートとして意識されると思われますが、移動平均線が収束する局面は、上にも下にも大きな動きを伴って発散するケースが多いので、5月同様に急速に下げる可能性があります。
<2019年7月9日、追記>
・2019年7月9日引け後の日足チャートです。
昨日の終値を割ることなくレンジ内の動きとなりました。
上向きのトレンドラインが現値近くの水準に迫ってきていますので、サポートとなるか割り込んでしまうのか明日の安値価格に注目です。
<2019年7月8日、追記>
・2019年7月8日引け後の日足チャートです。
反落となりましたが、安値は先週GUした際に6月21日の高値21,497円とに空いた窓を綺麗に埋める動きとなりました。日経225先物も同様です。
本日に関して言えば相場は下げ止めたい動きを見せたと見えます。
(ちなみに200MAはここ数日の動きから意識度は低く今のところ無視)
明日以降でここを割り込まなければレンジ内の動きは継続です。
割り込むとロスカットを巻き込み大きく下げるリスクがあります。
6月4日安値を起点とするトレンドラインはサポートとして機能と思われます。
まずは分かりやすい目先のストッパーとして75MAです。
加えて、上は4月24日高値からの抵抗線が意識される可能性があるか。
なお、TOPIXにおいては窓埋めもレンジも感じさせない動きにとどまっています。
日経平均株価は出来高が低水準で膠着状態に(2019年7月5日)
・2019年7月5日引け後の日足チャートです。
出来高は今週に入って更に減少し過去5年間において最低水準となっています。
週明けに窓を空けて大きく上昇したものの値幅も小さく膠着状態が続いています。
・昨年12月末を大底に上昇を始めた株価は4月末の高値をピークに下落に転じ、6月に入って再び上昇に転じています。
波動的には大底からの上昇波動に対する5月の修正波動、そして6月から反発し再び上昇波動に転じた様子が伺えます。
4月末の高値を更新すると上昇が確定します。
・これをエリオット波動の観点からみると、12月末からインパルスパターン(1-2-3-4-5)の後、5月のコレクティブパターン(a-b-c)を経て、現在は次のインパルスパターンの波3に該当すると考えられます。
波3はインパルスウエーブの中で最も長いことが多く(一番短くない)、波1の値幅がおよそ1,200円であることから、少なくとも22,200円かそれ以上(フィボナッチ1.62倍の21,945円など)の価格に達すると想定されます。
・さて、移動平均線は上から200MA、75MA、25MAの順に位置し、200MAがやや下向きなのに対して75MAはやや上向き、25MAは角度をつけて上昇しています。
仮に、株価が現在の水準で推移すると75MAは横ばいから下向きに転じ、25MAはこのまま上昇が継続することになります。
現時点で200MAは下向きであることから、200MAと75MAは平行もしくは細く収束に向かいます。
25MAはしばらく上昇が続くので来週末頃には75MAを上抜けるミニゴールデンクロスに、更に翌週には200MAを上抜ける位置まで上昇しそうです。
いずれにしても、現在の移動平均線からはまだ明確な方向性は感じられません。
・一目均衡表は三役が好転しています。
抵抗帯がサポートになっている様子で、来週以降は先行スパン2が下降する21,326円が一目均衡表上でのサポートとなります。
基準線が上向きに転じると上昇が加速しそうです。
今後上昇した場合、N計算値から22,240円付近が目先の上値メドと想定されます。
・2018年10月2日高値から4月24日高値を通過する抵抗線は、株価が抜けましたので消滅しました。
今後意識されると思われるラインは、6月4日安値20,289円を起点とするトレンドラインの上値抵抗線です。
加えて、4月24日の年初来高値22,362円がレジスタンスレベルとなりますので、上記N計算値の価格と上値傾向線に到達する価格、そしてエリオット波動の波3の予測値が同水準であることを鑑みると、目先の上昇メドはこの付近になると考えられます。
また、トレンドラインはサポートラインとして機能します。
・そして、この水準はエンベロープの+5%とも重なることから、目先のメドとしての妥当性は高いと考えられます。
但し、その時点でエンベロープには角度がついていますので、株価が4月24日の高値を更新する動きになるとエンベロープに沿って上昇するので、各目標値は修正される可能性があります。
よって逆張り使用には注意が必要です。
・またその状況ではボリンジャーバンドが大きく発散しているのでエンベロープ同様の扱いになります。
ボリンジャーバンドに関して言えば、週明け7月1日の上昇によるアイランド形成が無ければ、さほど発散に至っていないので+2σのレベルを逆張り指標として使用出来たと思われます。
・ろうそく足は7月1日にGUしたことで、本日を含めて5本のろうそく足がアイランド状態になっています。
この状態は4月15日の動きに似ていますので、もしGDしてアイランドリバーサルの形成になると、大きく崩れる可能性があります。
下目線では警戒が必要です。
現状では窓の下限となる6月21日高値付近の21,500円が下限値になりそうです。
(5月7日は陰線が窓を埋める水準まで下げたので、厳密にはアイランドリバーサルの定義には該当しないと思われます)
・但し、4月の動きと異なるのは、TOPIXもアイランド状態になっているという点です。
前回は値がさ株が買われて日経平均株価だけが吊り上がる状況でしたが、TOPIXも同様に上昇していることから東証一部銘柄全体が買われているようです。
今の上昇は出来高が伴っていないので、まだ空売りも買戻しの域を出ていないかもしれませんが、日経平均株価が今週7月2日の高値を更新してくると勢いが出てくるも想定されます。
・このことから、来週以降は引き続き7月2日高値21,784円を上限に21,500円を下限とするレンジ内で推移するか、ブレイクするとしたらどちらにブレイクするのかに注目です。
(6月4日安値を起点とするトレンドラインはサポートラインになります)
目先、3本の移動平均線は互いに収束する局面となります。
移動平均線が収束する状態は株価の煮詰まりを示唆し、近く上か下のどちらかに放れる動きとなります。
その際には発散の勢いに乗じて大きく動くと思われますので両目線に対する備えが必要です。