ロワーチャネルラインで止まるも一時的か(2019年5月10日)
<2019年5月14日、追記>
引け後の日経平均株価の日足一目均衡表です。
GDしてスタートしましたが、安値はボリンジャーバンド-3σがサポートに、高値は一目均衡表の雲に跳ね返されました。
このような迷いが交錯する局面では、テクニカル指標に救いを求める心理が働きます。
<2019年5月14日、追記>
13日23時現在、NYダウ、ナスダック、日経225先物のいずれも大きく下げています。
今のところ、明日の日経平均株価も大きくGDしてスタートしそうです。
(雲割れ、21,000円割れは避けれそうにない状況です)
(ボリンジャーバンドは-2σを突破し、-3σが意識されそうです)
そうなると、サポートレベルライン以外に、特に目立ったサポートはありません。
<2019年5月13日、追記>
5月13日引け後の日経平均株価の日足チャートです。
ロアーチャネルラインを割り込んだものの、方向性の見えない動きです。
先ほどスタートした日経225先物(夜間)は、直近2日間と同様に、節目手前の21,060円でなんとか留まっているようです。(下げ止める意思を感じますが…)
日経平均株価のボリンジャーバンド-2σが、やや下向きに転じてきました。
このまま発散方向に向かうと、下向きの-2σに沿って株価は下落しますので、21,000円の攻防ラインを挟んで、今後注意が必要です。
ひとまずチャネルラインを意識した動きに
日経平均株価の5月10日の引け後の日足チャートです。
週明けの7日、株価は200MAをサポートに下げ止まる動きを見せたものの、翌日にはGDして25MAおよびトレンドラインを一気に割り込みました。
下げ止まりはまだ確認できない状況ですが、本日は4月17日高値を基準とするチャネルラインのロワーチャネルラインが、サポートとなって下げ止まっています。
本来、上昇チャネルラインの場合は、先にロワーチネルラインを引き、次に平行にハイアーチャネルラインを引きますが、特徴的な高値が出現した場合、先にハイアーチャネルラインを引いて、それをロワーチャネルラインとする引き方も有効です。
9日木曜日も同様にロワーチャネルラインがサポートとなっています。
この価格帯には、75MAや先行スパン1があり、サポートとなる指標が密集していましたが、10日金曜日は全てを割り込み、株価はボリンジャーバンドの-2σに到達しています。
現在、ボリンジャーバンドは収束方向にあり、ボラティリティとしてはまだ想定範囲内と考えられます。
今後、株価が保合うと更に収束が進むことになりますが、-2σを割り込んで発散方向に向かった場合、下降する-2σに沿って株価は値を下げることになります。
さて、200MAは僅かに上向きになったものの、再び下向きに転じています。
25MA、75MAは共に上昇していますが、その角度は横ばい近くになってきました。
株価が4か月間上昇を続けたことで、2本の移動平均線は応答基準との関係から平行になっています。
25MAの方が反応が早いので、今後は25MAが先行して下向きに転じ、75MAに対して収束に向かいます。
株価が75MAを大きく割り込まずに、収束した25MAを上抜ける動きになると、25MAは再び上向きに転じ、2本の移動平均線が発散する上昇トレンドが継続することになります。
反対に、株価の下落が続くと、次第に収束する25MAと75MAはミニデットクロスとなり、下向きに発散することになります。
月足は、12MAを上抜けることが出来ず、24Mを割り込んでいます。
週足は、52MA、13MAを割り込んでいます。
一目均衡表は、僅かに雲入りしました。
基準線、転換線は逆転しそうです。
遅行線は週明け早々に逆転します。
遅行線の逆転は、先行シグナルとなりますので注意が必要です。
さて、今後の動きですが、
上昇目線で見ると、12月末安値から上昇しているメイントレンドは、75MA付近がサポートになり継続していると考えられます。
今回の下落は値幅がおよそ1,000円で、3月の下落幅と同程度なので、今のところは短期の修正波動と位置付けられます。
ボリンジャーバンドの±2σは、まだ収束方向にあり、その幅も大きいことから、-2σがサポートとなって下げ止まるならば、株価はそのレンジ内で推移し、収束を待ってから次の動きになります。
但し、早期に4月24日高値付近にある+2σを、上抜けるほどの動きにはならないと想定します。
下降目線で見ると、下値傾向線と上値傾向線とで「弱気相場の上昇ダイアゴナル」を形成しており、株価はブレイクダウンしています。
これを200MAを基準に鳥瞰すると、2018年10月の最高値から下落した戻りが終焉した様に見えます。
更に株価が下落するようならば、波動的にも12月安値を下回るほどの、本格的な下落になる可能性もあります。
ボリンジャバンドの-2σが下向きに転じると要注意です。
また、エリオット波動的には、12月末からスタートしたインパルス・パターンの5波が4月24日までに完了し、現在はコレクティブ・パターンの波aの途中であると考えられます。
そうなると、近くリバウンドの波bの動きがあることになりますが、その高値は4月24日を超えることはなく、その後、波aよりも深い波cが到来することになります。
このコレクティブ・パターンがどのようなコレクションになるかは、今後の動きを注意深く見る必要がありそうです。
現時点で下値メドが見えていませんので、まずは心理的節目の21,000円、3月25日安値の20,911円がサポートレベルとなるかどうかに注目です。
マザーズ指数は下値傾向線割れ
マザーズ指数の10日引け後の日足チャートです。
下値傾向線を割り込みました。
マザーズ先物は夜間に反発していますので、下値傾向線がレジスタンスとなるものの、早期に切り返せば、10日の足はダマシとして処理できます。
200MAと75MAが綺麗に収束してきています。
200MAの下げ角度が緩やかに、横ばい近くになっています。
グランビルの法則の「最初の買いポイント」に該当します。
また、75MAは4月中旬から上向きになり、200MAに対して収束してきています。
複数線分析において、このポイントを上抜けて行くと、絶好の買いポイントとなります。
(75MAは非常に意識されていますが、逆25MAは意識されていないので非表示で良いです)
加えて、ボリンジャーバンドも収束していることから、トレンドを伴う上昇が期待できます。
本格的には、200MAとその上のレジスタンスレベルを、終値ベースで抜けてくる必要があります。
<2019年5月11日、追記>
11日朝の引け後の日経225先物の日足チャートです。
夜間で切り返す動きになりました。
ひとまず安値が止められましたが、200MAがレジスタンスになりそうです。