ここまでの日経平均株価と今後の予測(2019年4月26日)
10連休を前にして小動き膠着状態
日経平均株価の4月26日の引け後の日足チャートです。
(以下、過去投稿と重複する箇所もあります)
4月15日に200日MAと22,000円を跨ぐようにGUしましたが、そこからは小動きのまま10日間に渡って、横ばいに推移しています。
2018年10月から下降していた200MAは、ついに上昇に転じてきました。
このままの価格帯を維持すれば、連休明け早々には25MAが200MAを上抜けます。
75MAは、25MAと同じ角度で上昇しており、株価がこのままの位置をキープすれば、応答水準との関係から、早ければ初夏にはゴールデンクロス(75MAと25MA)となります。
現状は上昇トレンドで目線は上目線となります。
・ここで、月足チャートを確認してみます。
超長期の60か月移動平均線は、2013年に上昇に転じた以降、現在もその上昇トレンドは継続しています。
現在、上昇中の24MAに対して、12MAが上から収束してきています。
今月の足が株価が12MAを上抜けたことにより、移動平均線と株価の分位別株価で「上昇トレンド」と定義される位置関係になっています。
月足チャート的には、12MAと24MAの移動平均線がこれから発散していく状態になれば、グランビルの法則の2つ目に該当する「押し目」となり、強い上昇が期待できます。
・次に週足チャートを確認してみます。
2018年後半に下向きに転じた52MAは、下降から横ばいになってきました。(先端はやや下向き)
26MAは上向きに転じ始め、強い角度で上昇してきた13MAと、ミニ・ゴールデンクロスが既に成立しています。
13MAは26MAに対して発散し始めており、グランビルの法則の1つ目の「初動」に該当する状態です。
以上の状況から、現在の相場は、株価が日足、週足、月足ともに9本の移動平均線の上に位置する「上昇トレンド」にあって、テクニカル的に強い状態だと言えます。
・さて、日足チャートに戻ると、直近10日間の株価は、4月24日の高値22,362円、4月18日の安値22,058円を水平上値下値傾向線とする、小さなフラットフォーメーションを形成しています。
連休明けにはどちらかにブレイクするかもしれません。
・上目線で見た場合、株価が4月24日の高値をブレイクアップして、終値ベースでしっかり更新してくると、
① まず「踏み上げ相場」が到来し、
② その後に「実需の買い」が追いかけてくる相場になると予測されます。
ブレイクアップした場合、3月28日安値を起点とするトレンドラインが出現しますので、短期的にはその上値抵抗線が目先の高値メドになります。
但し、上値傾向線に到達するまでには、レジスタンスレベルラインとなる12月3日高値があります。
そして、上値傾向線を抜く動きになると、12月26日を起点とするトレンドラインの上値抵抗線が、高値目標になりそうです。
・反対にブレイクダウンした場合ですが、実は4月26日のろうそく足は、3月28日安値を起点とするトレンドラインを既に割り込んでいます。
そして高値は、サポート機能が逆転してレジスタンスとなったトレンドラインに跳ね返されています。
短期的には上昇トレンドが転換した状態です。
(フラットで見るならば、このトレンド転換にはさほど重みはありません)
ブレイクダウンした場合、まずは心理的サポートとなる22,000円を維持できるか、あるいは200MAの上を維持できるかが注目です。
それも割り込んだ場合、200MAの直下に同じくらいの価格で25日MAと、12月26日を起点としたトレンドラインが位置していますので、これが強いサポートになります。
万一、GDにより4つのサポートポイントを跨いで下げてしまった場合、21,500円や75MAがサポートとなります。
更には、心理的サポートの21,000円、そして3月25日安値がサポートレベルラインとして控えます。
・また、現在は強い一目均衡表の各指標もサポートとなります。
10日間のフラットな動きで、基準線は横ばいになっています。
押し目の限界としては基準線、そして先行スパンが75MA付近にあります。
・4月15日にGUしたことにより、10本のろうそく足が離れ小島状態になっています。
10連休明けにGDして、4月9日高値の21,900円を下回って寄り付いた場合、アイランドリバーサルが形成されて相場が転換します。
21,900円を下回って寄り付いた場合、反発の限界は、4月8日高値、または4月18日安値です。
・10連休の間にも海外の相場は動きます。
連休明けの相場は、日本時間の5月6日早朝のCMEの日経平均先物の終値に寄せて、8:45に日経225先物(日中)が寄り付きます。
それに追随して日経平均株価が9:00に寄り付きます。
極端に高かったり安かったりすると、ボラティリティを伴って大きく振られるので注意が必要です。
(寄り天井、寄り底からのリバウンドなど)
また、連休明けの週に集中する3月決算企業の決算発表と、今期の業績見通しも、大きな変動要因となりますから注意が必要です。