日経平均株価はレジスタンスの密集領域に(2019年4月5日)
フラットフォーメーションの重い上値抵抗
日経平均株価の4月5日の引け後の日足チャートです。
先週の下落から一転、月曜日にGUして戻したものの、動きのない相場となっています。
(終値ベースでは上昇、5分足では一本調子で上昇となっています。)
株価のすぐ上には200日移動平均線、心理的節目の22,000円があり接近してきています。
今後上昇するならば、この辺りはテクニカル的に強力なレジスタンスになりますので、サプライズ的な何かが無い限り、重い展開が続くと思われます。
また、ボリンジャーバンドはさほど収束が進んでいない状態から、やや発散気味になっています。
+2σまでは若干値幅があることと、+2σは200日移動平均線と22,000円の節目と重なる価格なので、
株価がここに到達しても、発散の契機になると言うよりは、むしろレジスタンスとして機能しそうです。
下には、やや上昇している25日移動平均線が、更に下には21,000円の節目とボリンジャーバンドの-2σがありますので、ここは強いサポートになりそうです。
現在の株価は、移動平均線の狭間にあり、移動平均線を基準とする投資家やシステムにとっては、動きにくい状況となります。
12月末の安値からの戻りとなった上昇相場は、3月8日のトレンド転換をもって終焉し、横ばいに保合う相場に転換しています。
フォーメーションとしてはフラットで、エリオット波動的には、3-3-5の波動になりますが、イレギュラーとなるケースもありますので、そのカウントは今後の推移を見ていくことになります。
また、期間的にも長くなる可能性もあります。
フラットフォーメーションでは、明確に水平の上値傾向線、下値傾向線が出来ます。
上値傾向線は12月13日の高値(3月4日はこれが意識された)で、下値傾向線は3月25日安値となります。
但し、上値傾向線の上には、上に記載したように強力なレジスタンスがありますから、22,000円を少し抜けた付近と考えておいた方が良さそうです。
(22,000円抜けは一旦ダマシになるかもしれません)
フラットフォーメーションは、メイントレンドの修正トレンド(コンティニュエーションフォーメーション)として位置付けられますので、上値傾向線をブレイクアップした場合には、1月からの上昇トレンドが再開されることになる可能性が高まります。
そうなると、高値追いに疑心暗鬼にながらも、空売りの買戻しによる踏み上げ相場になるかもしれません。
反対に、下値傾向線をブレイクダウンした場合は、フラットフォーメーションは否定され、リバーサルフォーメーションである「ライントップフォーメーション」であったことになります。
現在、大局の相場の方向を示す200日移動平均線は下向きであることから、戻りが終わった後の日柄調整期間と考える方が妥当です。
どちらになるかは、明確にブレイクしたことを確認してからの判断になります。
一目均衡表は転換線が好転したので、再び三役好転となりました。
基準線は横ばいです。
遅行線は好転していて、3月4日を過ぎると多少下ブレしても好転状態が続きます。
ろうそく足が遅行線と交錯しそうな局面がしばらく続きますので、遅行線の優先度は落ちます。
代わって、先行スパン1が上がってきていますので、基準線、転換線と共にサポートになりそうです。
また、チャネルラインの上値傾向線、下値傾向線にも注意が必要です。
現在の株価は、どのチャネルラインにおいても、真ん中あたりに位置するレンジ相場が継続している状態です。
また、最近の傾向として、日経225先物が相場を先導する動きが、普段にも増して顕著に見られます。
日経225先物のチャートでは、指数は既に200日移動平均線を上抜けて、1月からの上昇相場の高値を更新してきています。
全体相場の方向性が見えない中で、不自然さを感じますので、何らかの動きがあった場合の対処が必要と思われます。
<2019年4月6日、追記>
日経225先物(夜間)が高値を更新してきました。(6日、5:30)
CMEも同等の値幅で上昇しています。
株価は、200日移動平均線を上抜けて、ボリンジャーバンドは+2σに沿って上昇しており、発散状態になっています。
上昇トレンドに乗り始めた状態ですが、日経平均株価よりも移動平均線の価格が低いので、このように見えます。
価格はまだ22,000円に達していませんので、心理的節目である22,000円をクリアできるかに注目です。