日経平均株価は戻り相場の終焉か(2019年3月8日)

戻り高値は基本数値の変化日に該当

日経平均株価の2019年3月8日引け後の日足チャートです。

NYダウ下落の影響を受け、3月4日から安値高値を切り下げ始めました。

12月安値を起点とするトレンドライン(正規のトレンドライン)を割り込んだことで、12月の急落後の上昇トレンドは一旦終わり、25日、75日移動平均線も割り込んでしまいました

また、戻り高値は、3月4日の21,860円で、12月26日安値から数えて43日目となりました。

この日柄は、一目均衡表の「時間論」として重要な観点でした。

時間論では、(特に上昇相場において)能動的波動である「基本数値」が、重要な変化日として意識されます。

基本数値は、上昇を始めた日を起点に 9,17,26,33,42日…という日数を意味し、変化日には相場が転換したり、加速したりする特徴があります。

この中でも、42日という日柄は、「極めて有効、非常に重要で相場の転換期の大部分をマスターする」とされています。

今回の戻りは43日目まで上昇が続いたので、結果的に基本数値を踏襲した動きになりました。

26日目となる2月6日の変化日も、意識されて一時的に下げましたが、すぐに反発して高値を更新したことにより、上昇が加速しました。

基本数値はいつの局面でも有効であるわけではありませんが、順調に上昇して楽観ムードになった時に、意外と意識されることが多いように感じます。

これは、個別銘柄にも共通する現象です。

 

また、エリオット波動的には、2月8日安値から3月4日高値までの波動が5波構成となったことで、「エクスパンディッド・フラット変形(2)」が成立したと思われます。

(エリオット波動のカウントや波動の形状は、分析者により見解が異なることも多い)

(詳細は下記投稿を参照)

日経平均株価はエクスパンディッド・フラット変形(2019年2月12日)

高値21,860円は、フィボナッチ数列の比率に基づき算出された理論価格の21,742円に、ほぼ見合う価格となりました。

200日移動平均線は下降トレンドを示唆していますので、今後は下降インパルスパターンの第3波が到来する可能性があります。

 

今後のレジスタンス、サポートとなるポイント

現在、株価は12月安値を起点とするトレンドラインを割り込み、25日、75日移動平均線も割り込んでいます。

ここから切り返して上昇を続けるのか、本格的な下落に転じるのかは、現時点では不確定です。

今後の動きに影響しそうなテクニカル指標は以下になります。

<レジスタンスポイント>

1.75日移動平均線:
株価は割り込んでいます。
週明けの寄付きが75日移動平均線の下から始まればレジスタンスとして意識されます。

2.25日移動平均線:
8日の寄付き直後は、日経平均株価、日経225先物ともに25日移動平均線がサポートとして意識されて下げ止まっていましたが、先物が売り崩されたことにより一気に下落が加速しました。
今後、戻り売りの目標にされます。

3.12月安値を起点とするトレンドライン:
サポート機能でしたが、逆転して今後はレジスタンスとなります。

4.心理的メドの22,500円:
戻り売りの目標になりそうです。

来週以降は、どこかで反発しますが、3月4日の高値を上抜くことなく、反発時の安値を割り込めば「ダブルトップ」が成立し下げが加速します。

<サポートポイント>

1.心理的メドの21,000円:
大台の価格なので強いサポートとして意識されます。
ザラ場で6円ほど割り込みましたが、引けでは回復しています。
8日の安値20,993円を割り込むと、多くの投げ売りが出ることが予測されます。

2.チャネルラインの下値傾向線:
値動きの流れに合わせて、2月8日安値に合わせた下値傾向線になります。
但し、便宜的な安値として使うので信頼性は高くないと思われます。

3.先行スパン2:
12営業日後まで20,823円の価格が続きます。
2月の値動きも雲を意識した動きとなっています。

4.チャネルラインの下値傾向線:
12月26日安値に合わせた本来の下値傾向線で、信頼性は高いと思われます。
直近では、20,500円まで下落余地があることを意味します。

以上のように、株価の上下にポイントが散在する中で、来週以降の動きに注目です。

基本的に、長期のトレンドを示唆する200日移動平均線は下向きなので、下降トレンドは継続しています。

株価が75日移動平均線を割り込んだことで、来週以降に横ばいで推移したり、更に下落という動きになると、25日移動平均線も下向きに転じてきます。

そうなると、近く25日移動平均線と75日移動平均線はミニデットクロスして「逆順パターン」が成立し、戻り相場の終わりが確定します

 

ボリンジャーバンド -2σ

以下はボリンジャーバンドです。

今週の下落でもボリンジャーバンドはまだ収束に向かっています。

これは、まだボラティリティの範囲内の下落であることを意味しています。

週明け以降の下落スピードが速く(浅い日柄)、ボリンジャーバンドが大きく発散していなければ、-2σが強いサポートとなり、2月8日安値付近をサポートレベルラインとして、一旦は下げ止まるものと思われます。

反対に、-2σに到達した際に、-2σのラインの下向き角度が大きいと、そのまま下げは加速すると思われます。

 

遅行線の逆転はネガティヴの先行シグナル

一目均衡表は押し目のメドとなる基準線を割り込みました。

基準線はまだ横ばいです。

今後先行スパン2を割り込み、雲入りとなる価格では遅行線も逆転します。

遅行線の逆転は、一目均衡表の中でも兆候として早いシグナルなので、割り込むと要注意です。

今後、ファンダメンタル的な面で、手のひらを返したようにネガティブな要素が増えてくると予測されます。

買いはリスク管理をするとともに、トレンドフォローの空売りが有効になる局面となりそうです。

 

超短期(5分足)の波動による反発のタイミング

以下は、日経平均株価の5分足です。

3月4日の高値から高値、安値を切り下げながら下落してる様子が分かります。
横軸の2コマが期間1日分です。

(引けから寄付きまでのギャップ(空白の価格)は、日経225先物(夜間)の下落による影響です)

着目すべきは、75本移動平均線と25本移動平均線、そして株価の関係です。

まず、遅行性の高い200本移動平均線は、高値から2日経過後から下向きに転じています。

75本移動平均線、更に25日移動平均線が先行して下向きに転じています。
足が短い移動平均線の方が動きに先行性があります

移動平均線が下向きの下降トレンドの場合、長い足の移動平均線の下を、短い足の移動平均線がバウンドするように収束したり発散したりする動きを繰り返します。

そして、株価も移動平均線の下を収束したり発散したりして動きます。

2本の移動平均線が収束するポイントでは、株価も必ず収束します

これが、2本の移動平均線と株価の原則的な動きです。

波動論から、一般的には3段下げで大きな波動とカウントしますが、現在の下落は4段下げとなっています。

 

4段目の波動を拡大し、ファンラインを引いたチャートが以下になります。

本日の引けにかけて、株価は4本目のトレンドラインを転換してきました。

25本移動平均線は、75日移動平均線との乖離から収束方向に向かっています。

25本移動平均線は横ばい近くになり、株価は上抜けています。

この状態は、25本移動平均線に対して、グランビルの法則の最初の買いポイントに該当します。

25本移動平均線を抜けた株価が、そのまま横ばいに推移すると、日柄経過とともに25本移動平均線と共に、75本移動平均線に対して収束していきます。

あるいは、株価だけが先に75本移動平均線に対して収束し、抜けずに保合う動きをすると、遅れて上昇してくる25本移動平均線の到着を待って、3つが収束するという、どちらかの動きになります。

その際の重要なポイントは、75本移動平均線の角度が横ばいになっていることです。

いずれにしても、もしその動きになって、3つの収束ポイントを株価が上抜けて上昇するならば、次に200本移動平均線に対して同様の動きをします。

現状の様に超短期のチャートで綺麗な下降トレンドが出ている場合、グランビルの法則にもとづき、複数線と株価の収束と発散の関係から、次の反発のタイミングを予測しやすくなります。

但し、5段目の下降波動もあり得ますから、収束を上抜けなければ、注意する必要もあります。

まずは、今夜の日経225先物(夜間)と、NYダウの値動きに注目です。

 

<2019年3月9日、追記>

3月8日夜に発表された米国雇用統計の影響で、日経225先物(夜間)は一時大きく下げましたが、上昇して引けました。

日中の終値と比較すると、プラス70円の上昇です。

高値は75日移動平均線に抑えられています。

トレンドラインがレジスタンスになっているように見えますが、75日移動平均線と同じ価格なので、ラインが効いたかどうかは分かりません。

週明けは、夜間の終値20,845円前後で寄り付くと想定されます。
(世界的なアクシデントが起きなければ)

11日月曜日の75日移動平均線の価格は、8日金曜日より10円下がった20,844.86円になります。

20,845円で寄り付くとすると、75日移動平均線とほぼ同じ価格になりますので、まずは75日移動平均線を抜けるかどうかの攻防になりそうです。

 

さて、以下は(夜間)の5分足です。

200本移動平均線が下向きに転じてから5回程度、25本移動平均線と75本移動平均線、そして株価が収束して発散する局面を繰り返しながら下落しています。

今朝辺りから、ようやく75本移動平均線が上向きになり、25本移動平均線は75本移動平均線を上抜けました。

株価は上昇したものの、200本移動平均線付近で停滞し、保合っています。

このようなチャートの形が、グランビルの法則の最初の買いポイントになります。
(そろそろ底打ちで上昇に転じる局面)

この価格を、上記に添付した日経225先物(日中)に重ねると下記のチャートになります。

この価格で寄り付くと、25本移動平均線は上向きになり、75本移動平均線に対して収束方向に向かうことになります。

その局面では75本移動平均線の下げ角度はまだ大きいので、理想的には株価が保ち合いながら、フォーメーション的にはフラット、もしくはトライアングルに動きながら、75本移動平均線が更に降りてくるのを待ちたいところです。

そこから上抜けて反発すれば、今度は200本移動平均線がレジスタンスになり、反発は一時的なもので終わると予測されます。

これは、上記夜間のチャートと同じ見方です。

そうなると、日足で21,000円付近、または25日移動平均線付近になりますので、反発した上値は、この付近で頭を抑えられると考えられます。

(日足で75日移動平均線を上抜けていることが前提)

後は、先行する先物の動きに合わせて日経平均株価に読み替えていくことになります

 

<2019年3月11日、追記>

日経平均株価の3月11日引け後の日足チャートです。

75日移動平均線の下で寄付き、前日の安値を割り込んだものの切り返し、75日移動平均線を上抜けて引けました。

現在の株価は、25日移動平均線と75日移動平均線の間に位置しています

明日以降、75日移動平均線を割り込むか、25日移動平均線を試しながら上抜けて行けるかどうか注目です。

さて、
日経225先物(日中)の5分足は、25本、75本、200本移動平均線の3本が収束する局面になってきました。

収束した25本、75本移動平均線を抜けた株価は、一気に200本移動平均線まで戻ることなく、横ばいに推移して10:00頃をボトムにアセンディング・トライアングルを形成しています。

レジスタンスレベルラインの20,955円の価格には、下げ角度が緩くなった200本移動平均線がありますので、3本の移動平均線ともに、グランビルの法則の最初の買いポイントになります。

夜間の動きでギャップが生じますが、グレイクアップすると、まずは日足の25日移動平均線まで戻す動きになります。

(これは日経平均株価も同様ですが、日経平均株価は200本移動平均線まで先物と比較すると、やや乖離幅が大きいので、先物主導の構図に変わりはありません)

※ 5分足チャートの解説は、超短期トレードを目的として記載したのではなく、グランビルの法則に則した複数線分析(収束、発散)の事象を解説するためのものです。
5分足の方が結果が早く見えるのと、先物は下落局面では法則に則って動きが非常に分かりやすいため、説明材料としています。

3月4日の高値を更新するには、相当な勢いが必要だと思われますので、ダブルトップ成立に注意が必要です。

なお、日足で大きく上下しない場合は、1か月~3か月くらいの日柄をかけながら、次の動きに繋がるフォーメーションを形成する可能性があります。

また、日経平均株価のボリンジャーバンドは、まだ収束方向なので先週の下落は、まだブレの範囲で、その幅も広いので、±2σは強力なレジスタンス、サポートとなります

 

これをチャネルラインで見ると、非常に分かりやすい動きです。

先物が先行しますので、日経225先物(日中)でラインを引いたのが、以下のチャートです。

11日は、日経225先物(日中)が、日経平均株価よりも2分先に下値傾向線に到達しています。

日経平均株価は10時に割り込んだものの、先物が耐えたことにより、日経平均株価も切り返しました。

先物がテクニカルポイント(チャネルラインが有効だとしたら)を割り込まなかったことで、まだ下に行かせない力が作用しています。

もし、明日以降に割り込むと、雲で止まるかどうかです。

 

<2019年3月12日、追記>

3月12日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。

25日移動平均線をGUして上抜けて、チャネルラインの真ん中付近まで上昇しました。

終値で21,500円をキープしています。

遅行線が、明日先行スパン2を抜ける位置にあります。

三役は好転中ですが、基準線はまだ横ばい状態です。

週末にかけての動きを確認していきます。

ちなみに、日経225先物(夜間)は、75本移動平均線をベースにバウンドしています。

現在、25本移動平均線は、修正波動で下向きですので、ここから収束に向かいます。

75本移動平均線に対して収束した局面で反発するか、200本移動平均線まで落ち込むかで、押し目買いポイントが変わってきます。

 

<2019年3月13日、追記>

3月13日引け後の日足チャートです。

25日移動平均線をザラ場で割り込みましたが、引け値では僅かに上回っています。

チャネルラインのレンジ内です。

75日移動平均線が下値傾向線の下に位置しますので、もし下値傾向線を割り込んでも、75日移動平均線がサポートになります。

ちなみに、日経平均株価の下値傾向線は、3月11日のヒゲが僅かに割り込んでいますが、日経225先物(日中)では割り込んでいません。

そのため、2月8日安値に下値傾向線を合わせましたが、細かく考慮するならば、日経平均株価の下値傾向線は3月11日安値に合わせることで、明日以降のサポート価格ともなり得ます。

夜間の日経225先物で落ち込みが無く、NYダウも無難に引ければ、またレンジ内の動き継続となります。

ボリンジャーバンドも水平になってきましたので、この範囲内であれば上値と下値は±2σ内に限定されます。

 

<2019年3月14日、追記>

日経225先物(日中)の引け後の日足チャートです。

保合っていますが、先物は25日移動平均線で下げ止まっています。

ろうそく足は、高値切り上げ、安値切り上げで、前日と比較すると上昇となっています。

ボリンジャーバンドの収束をもって、次の動きを待つことになりそうです。

 

<2019年3月15日、追記>

日経平均株価はトレンド転換後、保合う動きに(2019年3月15日)

日経平均株価は戻り相場の終焉か(2019年3月8日)” に対して1件のコメントがあります。

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