日経平均株価は小動きで上値が重い(2019年1月25日)
ブレイクアップか戻り相場の終焉か
日経平均株価の2019年1月26日引け後の日足チャートです。
昨年末からの戻り相場は継続中で目立った動きはありません。
25日はやや上昇したものの、1月21日高値のレジスタンスレベルラインを超えることなく引けました。
21,000円の心理的なレジスタンスを手前に上値が徐々に重くなっています。
日々のろうそく足の実体・ヒゲ共に短く小動きでなので、ボリンジャーバンドは急速に収束してきています。
まだ±2σの幅が広く収束しきっていませんので、目先は±2σのレジスタンスを超えるほどの動きはなさそうです。
今後、更に収束が進むと、ボリンジャーバンドは次に拡散する方向に向かいますので、収束後の発散の動きに注目です。
株価は上下のどちらかに大きく動きこととなります。
200日移動平均線はやや下向きながら横ばい、75日移動平均線は下向きで中長期のトレンドは下降継続。
25日移動平均線も下向き角度が大きくなりながら下降中です。
但し、応答水準の関係から、今後株価がこの付近で保合うならば、来週木曜日辺りから25日移動平均線は横ばいから上向きに転じてきます。
そうなった場合、25日移動平均線は75日移動平均線に向かって収束しますので、グランビルの法則により、株価は75日移動平均線付近まで戻る動きとなります。
一目均衡表の雲は株価の上に位置する「弱い相場」です。
基準線は横ばいのまま、転換線のみ好転しています。
遅行線は来月4日付近に好転しそうな位置にあり、21,000円付近は雲は薄いため、遅行線と雲が好転し、三役好転となる可能性があります。
目先の大きなレジスタンス・ポイントとしては、21,000円の価格、そして昨年10月高値からのトレンドラインが意識されそうです。
逆に、ここを上抜けてブレイクアップしていくことも想定しておく必要があります。
そうなると、買戻しと実需の買いを伴い75日、200日移動平均線付近まで戻すことになるかもしれません。
その場合、遅行線が抜けるタイミングが目安となるかもしれません。
全体的に強含んだ動きとなっていますが、今の戻りは買戻しの域を出ていないと思われますが、実需の買いが流入してくる可能性もあります。
さて、戻り相場が終わるとしたら、その兆候は短期トレンドの転換で見ていきます。
以下は日経平均株価のチャートにトレンドラインを引いたものです。
まず、正規のトレンドラインはラインBです。
24日安値がラインにタッチしていますが、まだ株価はラインを割り込んでいません。
今後、ラインBを割り込むと短期的なトレンドが転換したことになり、戻り相場が終わったと見なすことができます。
次に、1月4日のヒゲを排除してインターナル・トレンドラインとしたのがラインAです。
ラインAの場合は、1月22日にラインを割り込んでおり、安値は25日移動平均線にサポートされながら推移していると考えられます。
今後、ラインAをレジスタンスにして株価が跳ね返される動きをしたら、ラインAが意識されていたことになります。
その場合、ろうそく足は1月21日のレジスタンスレベルラインを超えブレイクアップした状態ではありますが、ラインAに到達した際の株価の動きをしっかり見ておく必要がます。
これから、多くの3月末決算企業の第三四半期決算の発表時期を迎えますが、今後の業績見通しにより株価は大きく振られる可能性がありますから注意が必要です。
相場の格言「節分天井、彼岸底」となるかにも注目です。