急落後の見直し買い(3960 バリューデザイン)

決算発表に伴う急落後の見直し買い

下図は2018年9月7日の3960バリューデザインの日足チャートです。

8月13日引け後に開示された決算内容が嫌気され、翌日から株価が急落しました。
2日間でおよそ60%の下落となりました。

その後、株価は急騰し値を戻す動きとなりましたが、急落時の安値は1,500円付近で底打ちをしています。
何故、ここで底打ちをしたのかということを、まずチャートから分析してみます。

チャートの表示期間を長くしたのもが下図になります。

2017年8月安値と2018年2月安値が出来た段階で、2017年8月安値を起点とし2018年2月安値を通過するラインが生まれます。
急落の直前、つまり2018年8月前半時点では、このラインは株価から遥か下方にあり、何ら意味を持たないラインに見えますが、このように「いざ急落!」となった場合、このようなラインが強いサポートラインになることがよくあります。

株価が急落すると、それまで保有していた参加者は狼狽し投げ売りをしてきますので下げが加速するわけですが、反面安く買いたい参加者もいます。

そのような時に相場参加者の暗黙の了解となるのがこのようなラインです。

結果、急落した翌日に株価はラインの価格に到達し、待ち受けていた買いが入ることで下げ止まり反発しました。
「需要 > 供給」となったわけです。

そして、それを確認した買いが追随することで、長い下ヒゲを残して株価は反発します

同様の現象は、6545IIFでも確認できます。
 (詳細は別途記載します)

このように急落した場合、テクニカル的な分析によりサポートとなるポイントを事前に予測しておくことが重要です。

ラインで動く銘柄のクセを見極める

上記の様にラインで底値を探る場合、その銘柄が本当にラインを基準に動く傾向(クセ)があるのかどうかを、事前に確認しておく必要があります。
ラインで動く傾向がある銘柄は、しかるべき局面ではふたたびラインを意識した動きをします

この銘柄の場合、下図のようなラインが事前に確認されていました。

2018年5月にトレンドに乗った株価は天井をつけ、その後株価は下降しました。

2017年9月高値を起点にし2018年1月高値通過する延長ラインがレジスタンスラインとなり、5月高値がこのラインに到達したことでトレンドが終了しました

この時点でこの銘柄はラインで動く可能性が高まり、サポートラインを延長しておくことで今回の急落の安値を事前に予測することが出来ることになります。

急騰した株価のゆくえ

その後、株価はニュースが出たことをきっかけに急騰しました。

今後、高値をどこに見積もるのか?テクニカル的なポイントを探っていくことになります。

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