利益確定のレジスタンスライン(4592 サンバイオ)
利益確定のレジスタンスライン
下図は2018年8月28日現在の4592サンバイオの日足チャートです。
本日レジスタンスラインにて目先の利益確定となります。
エントリーから順に解説すると、
1.シンメトリカルトライアングルを形成
レジスタンスラインAとサポートラインDによってシンメトリカルトライアングル(対称三角形型)が形成されています。
本来、シンメトリカルトライアングルはコンティニュエーションフォーメーションとしてトライアングルを作る前の進行方向がトライアングル後の進行方向を決定するとされます。
しかし、最高値から7か月経過しているためリバーサルフォーメーションとしてトレンドが転換する局面も想定しておくことも必要です。
加えて、200日移動平均線が上向きなので長期的には上昇トレンドは継続していると考えます。
2.上放れ
レジスタンスラインAをブレイクアップして上方向判断の買いエントリーとなります。
この時重要なのは、ダマシを回避するために必ずレジスタンスレベルラインB抜けを買いエントリーポイントとすることです。
3.利益確定の価格を探る
トライアングルをブレイクアップした場合、サポートラインを活用したチャネルラインを考慮する必要があります。
この銘柄の場合、サポートラインDのチャネルライン(上値傾向線)を突破し強い動きとなりました。
チャネルラインを突破すると、再度修正チャネルラインを探ることになりますが、レジスタンスレベルラインBを抜けた勢いが強すぎるのと、上昇した日柄がまだ短いため修正チャネルラインは存在しません。
その為、他にレジスタンスととなるポイントを探っていくことになります。
まず想定すべきは高値からのトレンドラインです。
この場合、1月高値からのトレンドラインCを引きます。
4.トレンドラインがレジスタンスとなり利益確定
本日、トレンドラインがレジスタンスとなり利益確定をすることになります。
1月高値からのトレンドラインを引くにおいて、この銘柄特有のクセがポイントとなります。
トレンドラインCの延長は本日の高値に突合していますが、上記チャートのCラインは3月の2本のろうそく足が無視された引き方になっています。
本来のトレンドラインの引き方では3月の高値を通過するラインをトレンドラインとするべきです。
しかし、それを無視した理由として、当初のレジスタンスラインAが6月高値を排除すると8月高値が綺麗に意識されたことがあげられます。
機能するラインが意識的に操作されてると想定します。
このように銘柄によってはインターナルラインが有効な場合があるので、その想定を銘柄のクセとして意識しておく必要があります。
結果として、このインターナルトレンドラインが本日レジスタンスとして機能したと考えられます。
当然のことながら、正式のトレンドラインも事前に引いておき、インターナルトレンドラインが機能しなかった場合には考慮します。
明日以降、インターナルトレンドラインCを突破した場合、次にレジスタンスとなるのは正規のトレンドライン、または心理的レジスタンスの4,000円となります。
そして次に3月高値、1月高値のレジスタンスレベルラインが利益確定の目標となります。
ここで注意しておかなければならないのはラインEです。
ラインEは4月27日高値を起点とします。
これによりブロードニング・フォーメーションが形成されるかもしれないと想定します。
6月の数本の高値は微妙ではありますがこのラインを意識した動きとなっているのがヒントです。
ラインEはレジスタンスラインとして明日以降に本日の高値を更新してくるようならば注目をしておくことが重要です。
2018年9月2日
・9月2日現在、上記に記載したレジスタンスを全て突破する強い相場となりました。
8月31日にはボリンジャーバンド+3σに達しながら発散をしています。
エリオット波動論ではインパルスパターン第5波の延長が起こっています。
この場合、13波動で上昇は終わることになりますが、現在は9波目かもしれません。
波動は鮮明に読み取れるものではありませんが、延長の存在を認識しておくことは波の正確を前もって予知する意味でも重要です。
・また、8月16日の安値が第4波の終了日となりますが、そこからの上昇にトレンドラインを引くことが出来ます。
そして上値傾向線を引くとそのレンジ内で動いています。
今後、トレンドライン割れに注意が必要です。
トレンドラインを割り込み、そのトレンドラインがレジスタンスとなる逆転が確認されれば、この上昇トレンドが終焉したものと考えられます。
但し、本来はそれで利益確定となりますが、このように急騰した場合は窓を空けて急落、最悪の場合はストップ安で約定できない場合もありますから注意が必要です。