今後のマザーズ指数のゆくえ(20180827)

今後のマザーズ指数のゆくえ

逆順パターンの下降トレンド中

下図は2018年8月24日現在のマザーズ指数の日足チャートです。

指数は2018年1月をピークに下降が7か月続いています。

短期の25日移動平均線は2月から、中期の75日移動平均線は4月から、長期の200日移動平均線は7月から順次下降に転じ、価格の安い方から短期、中期、長期線の順番に位置する「逆順パターン」となっています。

移動平均線と株価の「分位別株価」的には正に下降真っ最中の局面にあります。

チャート上の2018年1月高値から6月高値を通過するレジスタンスラインは75日移動平均線に沿う下降ラインとなっています。
このラインはトレンドラインです。

また、2月安値から7月安値を通過するサポートライン(下値傾向線)が引け、直近の数日間はこのサポートラインを意識し安値が支えられています。

特記事項ですが、実際には8月16日のろうそく足1本がサポートラインを下抜けていますが、この日だけ相場全体が急落しました。
結果、テクニカル分析上、チャートでは特異なろうそく足となっています。

本来はラインを引くにあたって無視してはいけないろうそく足ですが、サポートラインはこのろうそく足を無視して機能しているものと見られます。
このように意識されているラインを優先し一部の高値や安値を排除する手法もあります。
結果としてこのサポートラインはインターナルラインとなります。

この日のこの現象は、TOPIXや多くの個別銘柄にも共通して見られますので、テクニカル上のラインの引き方として正しいと見て良いでしょう。

 

次に、6月15日高値から株価は下げの勢いを強めて角度がより急な25日移動平均線に沿った下落となっています。
ここに短期的なトレンドラインが引けます。
(7月5日、6日の2本のろうそく足を無視したインターナル・トレンドラインです)

株価はその下値傾向線で特異日のろうそく足の安値が当たって下げ止まっています。
このようにトレンドという観点からは特異日であっても、レジスタンスやサポートとなる高値安値は有効となるケースは多く見受けられます。

その理由はコンピュータ・システム上のプログラムに起因し、別途説明します。

そして、サポートラインで下げ止まり、底となるサインである長い下ヒゲが出現しました。

・大きな流れ(中期)として1月からのトレンドライン。
・小さな流れ(短期)として6月からのトレンドライン。

そして、本日2018年8月27日のマザーズ指数のチャートは、小さな流れのトレンドラインを転換してきました。

前日、ろうそく足はトレンドラインである25日移動平均線の下に位置していましたが、本日は窓を空けて25日移動平均線を一気に抜けています。
短期的に強い相場です。

さて、今後の動きですが現在は下降相場における戻りと位置付けられます。
このまま急騰して上昇を続ける可能性は低く、再度下げをこなし調整しながら二番底を探る展開が予測されます。

想定されるレジスタンスポイントは、

1.8月9日のレジスタンスレベルライン
2.長期のトレンドライン
3.先行スパン1
4.75日移動平均線
5.7月26日のレジスタンスレベルライン
6.7月2日のレジスタンスライン
7.200日移動平均線

今後、どれかがレジスタンスとして機能した場合、マザーズ市場の個別銘柄の上昇も一旦止まることが想定されます

また、本日上抜けた小さなトレンドラインを割り込むまではトレンド転換継続となります。
その場合、再度上昇に転じるのか、横ばいに推移していくのかは、今後の動きを注視する必要があります。

加えて、6月7月の上昇時に影響を与えたように、一目均衡表の能動的波動としての基本数値も注目です。

重要なのは、今の動きは戻り局面であると意識しておくことです。

 

<2018年8月28日、追記>

・上記レジスタンスポイント2の1月から延びる長期のトレンドライン(インターナル・トレンドライン)がレジスタンスポイントとなり見事に跳ね返される動きとなりました。
これによりマザーズ市場の多くの個別銘柄が売りに押される展開となっています。
・短期のトレンドラインがサポートになるかが注目されますが、短期トレンドラインを割り込まない限り、横ばいに揉み合う展開となりそうです。
・一目均衡表の「基本数値:9」で一旦の調整となりました。(日経平均株価も同様)

 

<2018年8月30日、追記>

・28日にインターナルトレンドラインがレジスタンスとなり跳ね返されました。
29日現在、はらみ線となり気迷い気味の展開です。

一旦押すならば25日移動平均線をサポートに、トレンドラインを上抜けるとレジスタンスレベルラインを意識しながら75日移動平均線までの戻りを試す展開になりそうです。

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