Ⅴ-10-3.読み方の基本

Ⅴ-10-3.読み方の基本

1. 基準線と転換線

転換線が基準線を下から上に抜け、かつ基準線が上向きに転じれば「好転」。
転換点が基準線を上から下に割り込み、かつ基準線が上向き以外に転じれば「逆転」。

 

2. 基準線

基準線は、当日を含む過去26日間の中値を追求していくもので、移動平均ではなく「移動的半値関係」で相場の基準である。

① 相場そのものの基準であり、現在の株価が基準線より上に位置している場合は「強い相場」、下に位置している場合は「弱い相場」と判断する。

② 基準線が示す方向が相場の方向性を示し、相場の上昇には基準線の上昇が必要条件であり、基準線の上昇が伴わない上昇は短命に終わる可能性が高い。

③ 上昇相場の「押し目」、および下降相場の「戻り」の限界を示す。
ただ、強い相場では転換線が押し目の限界となる。(通常は基準線)

 

3. 抵抗帯

抵抗帯は、中勢または大勢の抵抗線であり、基準線と同様に相場の強弱などを見るものである。

④ 現在の相場が抵抗帯より上に位置している場合は「強い相場」、下に位置している場合は「弱い相場」と判断する。

⑤ 中勢、または大勢の抵抗線で、上げ相場では押し目の限界、下げ相場では戻りの限界となる。
しかし、抵抗帯の突破は中勢または大勢的に転換(逆転)となる。

⑥ 抵抗帯の厚さは、薄ければそれだけ過去のしこりが少なく、抵抗帯を抜けやすくなり、厚ければ過去の相場のしこりが多く影響を受けやすい。

 

4. 遅行スパン

現在の株価を26日前の位置に記入し、現在の株価水準を26日前の相場と比較するもので、現在の株価と並行する線となる。

遅行スパンは「売り」か「買い」かのタイミングを教えてくれるもので、これが大事。

⑦ 遅行スパンが日々線を上回ってきた場合を、好転と言い「買い」となる。

⑧ 遅行スパンが日々線を下回ってきた場合を、逆転と言い「売り」となる。

 

5. 準備構成

一般的な「相場感」とは異なる、「相場観」を持つことにある。
長期間の下げ相場から上げ相場に映る時に形成される底入れパターンのこと。

均衡表の好転後、9日間またはそれ以内に再上昇するものが最も理想的である。
二番底を確認するための「準備構成線」を下回らず、

① 基準線を転換線が上回る状態で、基準線の横ばいもしくは上昇。
② 遅行スパンの好転。
③ 抵抗帯を上回ること。   「三役好転」

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