Ⅴ-2-5.ボリンジャーバンド
Ⅴ-2-5.ボリンジャーバンド
統計学で使用される標準偏差の要素を盛り込んだもの。
エンベローブのような一定の乖離率では株価のばらつき(散布度)は不明である。データの散布度(ばらつき)を測るには標準偏差が最もよく用いられており、一般的にはσで表示される。
平均値と標準偏差のデータがあれば、株価がどの範囲に、かつ、どのような割合で分布しているかが明らかになる。
株価指数でみると移動平均線に対する株価分布はほぼ正規分布に従うことが知られている。
1σ: 68.27%
2σ: 95.45%
株価がボックス相場にある場合やトレンドが弱い時は、バンド自体がサポートおよびレジスタンスラインとして機能する傾向が強いことから、下限ライン以下が下値メド、上限ライン以上が上値メドとして逆張り的なスタンスで利用されることが多い。
しかし、トレンドが強い場合や、継続してきたトレンドが反対方向に転換した時、あるいは収束していたバンドが発散し始めるようになる場合には注意を要する。逆張り的なスタンスよりトレンドフォローのスタンスが必要となる。