Ⅴ-2-1.移動平均線について
Ⅴ-2.移動平均線
Ⅴ-2-1.移動平均線について
移動平均線は相場のトレンドの方向性を見る指標。
平均とは得られるデータを平準化しバラツキを排除し、ある一群の数値を1つの数値で代表させる。
この数値を連続化することにより、株価トレンドの方向性を把握することが可能になる。
1. 移動平均線の種類
① 単純移動平均線: 算術平均で算出する。過去の価格トレンドを追随する分析法であり、市場の動きに遅れをとるが、大きなトレンドの動きを教えてくれる。
② 加重移動平均線: 価格の重みを過去に向けて順次小さくするので、穏やかに上昇・下降時は威力を発揮する。乱高下や持ち合い局面では利用価値が劣る。
③ 指数平滑移動平均線: 累積加重平均であり、直近の価格に重みを付ける。単純移動平均線、加重移動平均線より市場の変化をより早く表すチャートと言われる。
2. 移動平均線の計算方法
移動平均線=対象期間の価格の合計÷対象期間
移動平均線の採用期間の長短による特性は、基本的に採用期間が短い短期移動平均線ほど相場への追随性が高い一方、ダマシの回数も多くなる。反対に採用期間が長い長期移動平均線ほどダマシの回数が少なく大きなトレンドを把握できる反面、相場に対する遅行性も大きくなる。
採用期間
短期線: 25日移動平均線、13週、12か月
中期線: 75日移動平均線、26週、24か月
長期線: 200日移動平均線、52週、60か月
ゴールデンクロス: 75日移動平均線と200日移動平均線
ミニゴールデンクロス: 25日移動平均線と75日移動平均線