Ⅴ-1-8.スピード・レジスタンスライン(SRL)
Ⅴ-1-8.スピード・レジスタンスライン(SRL)
リトレースメントを意識して引くトレンドラインに、スピード・レジスタンスラインがある。
上昇トレンドにおけるSRLの引き方は、大底の後の最初の特徴的な天井に注目し、天井の高値から垂線を降ろして大底の安値までの値幅を3等分する。
大底の安値と垂線の下から1/3の水準を結んで右方向へ延長して1/3SRLとし、2/3の水準を結んで2/3SRLとする。
上昇局面ではこれらのラインが下値支持線として働きやすく、場合によっては上値抵抗線となる。
下降に転じた場合には、これらのラインが上値抵抗線となりやすく、2/3SRLを割り込めば下降トレンドへの転換が意識され、1/3SRLを割り込めば下降トレンドへの転換が確認されたとみなす。
このリトレースメントが有効かどうかは定かではないが、市場に外国人投資家が参加しているのであれば、欧米にはSRLを目標値として意識する投資家がいるということを知っておく必要がある。