調整入りした3つの兆候と今後の予測(2023年7月10日)

<2023年8月7日、追記>(17:50)

※ 当ブログは、日々の動きを下記7月20日の投稿をベースに、下から時系列に書き積んでいます。
下の投稿から順に読んでもらえると分かりやすいです。

・2023年8月7日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は下から始まりました陽線でひけました。

寄りつき後の安値が、7月12日の安値31,791円を割り込むことなく切り返した安心感から、買いが入ったものと思われます。

この安値がサポートレベルラインとして今後意識されることになります。

移動平均線の収束とボラティリティの低下と、良い条件が揃いつつあります。

 

<2023年8月5日、追記>(13:00)

・2023年8月3日、日経平均株価の日足チャートです。

ローソク足は高値安値切り下げで下降です。

収束押し目に向かっています。

今朝6時に引けた日経225先物のチャートには、既に明後日7日の足が出ています。

更に値を下げていることから、週明けの日経平均株価は下からのスタートとなります。

一方で株価の下には上向きの75MAが位置しています。

分足では下値を切り上げる動きが見られることから、日足75MAが目先のサポートになりそうです。

そこからやや小さく上下しながら、25MAと75MAが収束状態を株価が上抜ければ押し目到来です。

 

<2023年8月3日、追記>(10:40)

・2023年8月3日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

本日も反落です。

ここからすぐに6月高値を抜くことは難しい状況になってきました。

このチャートから週明けの上昇は金融政策の不透明さに対する、単なるリスク回避のための買戻しに過ぎなかったことが分かります。

多少の揺り戻しはありますが、このまま高値を試す動きがなければ、株価は複数線分析の押し目に向かうことになります。

目先、7月12日安値31,791円や75MAがサポートとして意識されます。

逆に上に位置する25MAが抵抗になります。

 

<2023年8月2日、追記>(13:00)

・2023年8月2日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

本日は反落です。

7月31日の上昇は直前の乱高下により不透明さから、リスク回避のために買い戻されたものです。

8月1日も買戻し遅れにより追随した買いが入ったものの、昨夜の日経225先物が弱かったために本日は買戻しが入らず、むしろ新規の空売りにより下げています。

位置的にも上下幅の範囲内なので様子見です。

今後の動きについては7月31日投稿の予測のままです。

 

<2023年8月1日、追記>(20:00)

・2023年8月1日、日経平均株価の日足チャートです。

本日も上昇です。

買戻し優勢の相場ですが、高値をこえられるかどうかがポイントです。

超えられなければ、しばらく様子をうかがった後に失望売りと言う展開になりますがどうなるか。

 

<2023年7月31日、追記>(12:00)

・2023年7月31日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

本日は週末の日経225先物の流れを受けて上昇です。

このまま6月19日の高値33,772円を試す動きになるかどうか注目です。

現在値は高値に近く、25MAと75MAの乖離がまだ大きいので、このまま6月19日の高値を抜けると、再び上昇トレンドに復帰します。

その際、株価は33,772円を窓を空けて上抜けると想定され、そうなると買戻しによる踏み上げ相場になります。

一方で、本日の上昇が一時的なものとなれば、25MAと75MAの収束が進み、押し目局面を待つことになります。

<2023年7月29日、追記>(10:00)

・2023年7月29日、6時に引けた日経225先物の分足チャートです。

昨日金曜日の日経平均株価は大きく変動しました。

この様子を日経225先物の分足で確認すると、一昨夜から日中にかけて急落・急騰したものの、それは一時的で夜間には元のフラットな動きに落ち着いた様子が良くわかります。

そして、今朝未明に上方ブレイクして値を戻しています。

日足ローソクは陽線で25MAの上です。

ここからの推移は下記20日の予測図のように収束押し目に向かうか、文末に記載したように高値を試しに行く動きになるのか注目です。

週明けの日経平均株価はプラス300円ほど上からのスタートになりそうです。

 

<2023年7月28日、追記>(13:25)

・2023年7月28日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

本日は後場から大きく下げています。

チャート的には押し目に向かう動きなので特に問題はありません。

目先、7月12日安値31,791円が意識されながらも、75MA付近までの下げが想定されます。

 

<2023年7月26日、追記>(14:30)

・2023年7月26日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

日経平均株価は下向きの25MAが抵抗として意識され上値の重い展開が続いています。

直近では25MAを上抜けることもありそうですが、25MAの上には上値抵抗ラインがあります。

押し目に向かう単なる波動の域なので買い向かう必要はありません。

 

<2023年7月24日、追記>(16:45)

・2023年7月24日、日経平均株価の日足チャートです。

先週末の日経225先物の流れを受けて上から始まりましたが、高値は下向きの25MAに跳ね返されました。

下記投稿の状況継続中です。

 

複数線分析の押し目に向かう(2023年7月20日)(14:00)

・2023年7月20日、ザラ場の日経平均株価の日足チャートです。

バブル以降の高値を更新し続けた株価は、6月19日の高値33,772円をピークに調整入りしています。

まず、なぜ「調整」なのか?という今の状況を移動平均線の観点から確認してみます。

長期トレンドを示唆する200MA、中期トレンドを示唆する75MAはともに上向きで上昇トレンド継続です。

一方で短期のトレンドを示唆する25MAは横ばいから下向きに転じています。

25MAは75MAに対して収束する方向に傾いていることから、複数線分析の観点から「押し」の局面であることが確認できます。

また、7月3日の高値は6月19日の高値を上抜くことができず、ネックラインとなる6月27日の安値32,306円を株価が下回ったことで、ダブルトップの形成が確認されました。

指数は終値ベースで見ますがここでは高値ベースで。
加えてバッファを考慮した見方です。

このことから現在はここ数か月の上昇に対する調整局面と言うことができます。

・さて、調整入りを見極める兆候がテクニカル的に3つありました。

一つ目はトレンドラインの転換です。

ここまでの上昇過程で、トレンドラインはメジャーラインと2本のマイナーラインの計3本のラインを引くことができます。

1月安値を起点にしたメジャーライン、3月の通過点を起点としたマイナーライン、4月の通過点を起点としたマイナーラインです。

上昇が3段と言うダウ理論に準えると、株価が3本目のラインを下回ったことで、上昇トレンドが転換するという兆しが見られました。

この3本目のラインを割り込むと調整入りする可能性が高いことは、例えばアベノミクス相場の長い上昇過程においても確認された事象です。

個別銘柄においても大きなトレンドが転換する時に確認できる共通した動きです。

・二つ目は25MAからの乖離率です。

日経平均株価には、日足25MAと株価との乖離がトレンドレス状態では+3%、上昇トレンドでは+7%、上昇が加速しても概ね+8%で反落するという法則があります。

このことから、6月14日に株価が+8%の乖離率に達したことで、一旦押すことが想定されました。

その場合、株価は上向きの+8%のラインに沿って上値を切り上げることもありますが、その+8%に達してからの上昇日数は限定的です。

近々に頭打ちとなると想定されました。

ちなみに、この乖離率を利益確定の目安に使う場合、失速を待って売るよりも早いタイミングで大きく利益確定することが可能です。

・3つ目は日柄です。

日経平均株価は概ね5か月~6か月間隔で山と谷を形成する傾向があります。

1月の安値から日柄6か月経過していたので、6月の高値は目先の山になるかもしれないと想定できました。

以上、3つの兆候が調整入りを示唆していました。

そして、現状の3本の移動平均線の傾きから、ここ数か月の上昇は一旦終わり、現在は調整局面であると結論付けることができます。

・さて、調整局面に移行し株価が揉みあっていることでボラティリティが低下してきています。

ボリンジャーバンドが横ばいになり徐々に収束してきています。

日柄調整が進みつつあります。

ただし、まだボリンジャーバンドの幅が広いので、株価はどちらかに大きく動くに至らず、±2σは目先の支持抵抗として意識されます。

そのため、7月12日の安値は-2σがサポートになって綺麗に支えられる結果となりました。

今後、日柄調整が進むことでボリンジャーバンドの収束がさらに進むと、いずれ株価はどちらかに大きく動くことになります。

・さて、この状況を踏まえて今後の株価の動きを予測してみます。

上目線で見るならば中期長期のトレンドが上昇中なので、長期トレンドにおける踊り場を経て、短期的な「押し目」を待つことになります。

その想定図は、複数線分析の観点からの以下のようになります。

短期の移動平均線は、長期の移動平均線に対して収束・発散を繰り返します。

上向きの75MAに対して下向きの25MAは収束に向かうので、株価は次第に上値を切り下げ押していくことを意味します。

そして、収束が進んだ局面で、株価が2本の移動平均線を上抜けると「押し目」到来となります。

上抜けた株価が上昇すると、下向きだった25MAは次第に上向きに転じ、75MAに対して発散していきます。

つまり短期のトレンドが上昇に転じます。

加えて、その際の理想的なチャート形状は、25MAが75MAに対して十分に収束した局面で、7月高値を起点として今後出現するであろう上値抵抗線が重なることです。

そうなると収束した2本の移動平均線と上値抵抗線抜けの3つの抵抗抜けで買いが入りやすくなります。

加えてボリンジャーバンドが収束していると、発散に向かうパワーが追い風となり強い上昇が期待できます。

出来高の変化にも注目です。

この視点はトレンド転換、ボリンジャーバンド、日柄、出来高の観点の複合分析として重要です。

・一方で下目線で見た場合、株価が収束付近で75MAを割り込んで25MAが75MAに対してデットクロスすると、下向きへの発散つまり更に強い押しとなります。

下にはいくつかのサポートがあるののも、200MAまで押す可能性が出てきます。

これはグランビルの法則にもとづく動きです。

・さて、押しを加速させる背景に一目均衡表の影響もあります。

注目すべき点は遅行スパンです。

逆転してきましたのでタイミング的には下です。

加えて転換線も基準線に対して逆転しています。

株価は雲に近接してきています。

株価が雲に接する水準で先行スパンは横ばいです。

多少の割り込みはあったとしても、株価が雲をサポートにしながら横ばいに推移すれば、日柄の経過とともに素直に押し目に向かうことになります。

雲が過度な押しを抑制する働きをするかもしれません。

補助指標としての一目均衡表を参考にしながら、各指標との絡みで多面的・多角的に見ていく局面にもなりそうです。

・但し、上記のように押し目に向かう局面ではあるものの、まだ25MAと75MAがは乖離している状況です。

ここから株価が急速に切り返して上昇に転じ、収束局面を迎えずに6月高値を抜けると、押しが否定され、一転して踏み上げ相場となり株価は一気に上昇します。

この辺りが目先1か月程度の注目ポイントです。

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