Ⅴ-1ー5.チャネルライン
Ⅴ-1-5.チャネルライン
1. チャネルラインとは
株価が狭い水路をジグザグに刻んで推移する様子を細かに分析しようとするもの。
大きな流れはトレンドラインであるが、トレンドラインを補助するラインとして分別する。
2. チャネルラインの構成と描き方
上昇チャネル: サポートラインをロワーチャネルライン、補助ラインをハイアーチャネルライン。
下降チャネル: レジスタンスラインをハイアーチャネルライン、補助ラインをロワーチャネルライン。
3. チャネルラインから読む相場の強弱
チャネルラインはごく近い将来を推測するために使われる。
同じ期間、同じ値幅となる。一目均衡表のN計算や日本罫線の二段波動と同じ考え方。
上昇チャネルにおいて時間より早くハイアーチャネルラインを突破した場合、その上値目安はAの直線と、1~3の時間を2から同時間を取った垂線との交点に置く。
株価がチャネルラインの時間計算より早くハイアーチャネルライン、ロアーチャネルラインを突破してくるようなら、それまでのトレンドより勢いが加速してくる予兆と考える必要がある。
4. チャネルラインによる推測
相場の変化の兆しを教えてくれる。
上昇チャネルの場合、ロアーチャネルラインに到達しないで反発した場合、レジスタンスレベルラインだけでなくハイアーチャネルラインを突破する可能性を含む。
5. チャネルラインの修正
一度作成したチャネルラインは永続的ではなく、常にその役目を放棄すると考えておかねばならない。
チャネルラインは頻繁に修正を余儀なくされる、修正されたチャネルラインは「修正チャネルライン」と呼ぶ。
上昇トレンドにおいては上昇チャネルラインの修正チャネルラインを応用すれば、ファンラインで述べた上昇トレンドにおける人気相場の場面、すなわち2次曲線の株価の軌道を1次関数の直線である程度分析できる。修正チャネルラインを多用することによってバブル相場に対処する1つの方法となる。