Ⅴ-1-6.インターナル・トレンドライン
Ⅴ-1-6.インターナル・トレンドライン
トレンドラインを引く際、上下に行き過ぎた価格や未達な価格と思われる天底があり、トレンドラインの通過点とならない場合がある。
このような乖離した値を除外して引くなど、より多くの節目を通るように引くラインをインターナル・トレンドラインという。
インターナル・トレンドラインは、その時々の行き過ぎや未達を排除して、より本質的な価格推移を抽出しようという趣旨で引かれるものである。
しかし、通常のトレンドラインよりも恣意的になりやすい。
数学的に定義するなら、すべての節目となる高値、安値の中央を通るようにすべての価格を用いて回帰曲線を引けば良い。
回帰直線は、選択したすべての値からの合計距離が最も小さくなるように引かれる線なので、大きく乖離した値が少数含まれていても全体に与える影響は少なく、インターナル・トレンドラインの主旨に沿っている。