Ⅱ-2-1.景気動向指数
Ⅱ-2.景気指標と株価の関係
Ⅱ-2-1.景気動向指数
景気動向指数: 生産、雇用など様々な経済活動における重要かつ敏感な指標の動きを統合することによって、景気の現状把握と将来予測に資するために作成された統合的な景気指標。
景気動向指数には2つの大きな役割がある。
1. 景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定すること
(DI、デフュージョン・インデックス)
2. 景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定すること
(CI、コンポジット・インデックス)
先行、一致、遅行の系列群ごとにDIとCIが算定され、内閣府が毎月発表している。
該当月の2か月後に速報が公表され、同月内に改訂が行われる。
指数化されたDIは理論上0~100の範囲で推移するが、CIは基準時点を100とした指数で表示されるため、前年同月比で変化をみることが多く、各系列群の構成指標の寄与度やDIと合わせて確認することが望ましい。
景気の判断には、改善、足踏み、局面変化、悪化、下げ止まりの5段階がある。
株価との関連では、先行指数の動きが注目されるが、連動性は認められるものの、先行性は認められず、株価の方が先行しているので事後的に景気動向の確認に利用するくらいが限界。