ろうそく足は株価の動きを知る優れた表記方法

株の値動きをビジュアルに表記したものがろうそく足

テクニカル分析においてまず必須となる指標がろうそく足です。

株価チャートを表示させると白い棒と黒い棒が表示されていますが、これが「ろうそく足」です。

英語ではChandlestickとい言い、読んで字のごとくロウソクのように見えることからこの名前がついています。

ろうそく足は一定の期間の株価の値動きを長方形と線の2種類の記号を使って表記します。
例えば日足チャートの場合、ろうそく足一本にはその日1日分の始値、終値、高値、安値の4つの株価(4本値)が値動きの事実としてビジュアル的に表現されます。

上図を例に見た場合、一本のろうそく足のパーツとしては長方形と線があります。
長方形のことを「実体」と呼び、線を「ヒゲ」と呼びます。

実体の上底と下底はその日の始値と終値を意味します。
白い実体の場合、下底が始値で上底が終値です。
逆に黒い実体の場合は、上底が始値で下底が終値です。

この白い実体を「陽線」と呼び、始値よりも終値の方が高い値段で引けたこと(値上がり)を意味します
逆に、黒い実体を「陰線」と呼び、始値よりも終値の方が安い値段で引けたこと(値下がり)を意味します

ヒゲはその日の高値と安値を表現します。

ろうそく足が白か(陽線)黒か(陰線)を見るだけで、その日の株価は始値と比較して上昇したのか下降したのかが一目で判別できます。

そして実体、およびヒゲの長さは値幅を表現しますので、 株価が大きく上昇したのか下降したのか、あるいはほとんど動かなかったのかなど値動きの大きさ(値幅)を読み取ることができます。

このようにろうそく足は株価の動きを相対的にビジュアルに把握することができる非常に優れた表記法であると言えます。

そして、日足チャートの場合は毎日取引が行なわれることで翌日には新しいろうそく足が生まれます。
その日々の事実をグラフに記録としたものが株価チャートです。

イメージとしては文房具屋さんで方眼紙を買ってきて、日々の株価の四本値を鉛筆でろうそく足という表記方法を使って書いていくような感じです。
夏休みの宿題で朝顔のツルが伸びる様子を観察絵日記につける要領と言えば分かりやすいでしょう。

 

株価チャートの種類

一日の株価の動きを1本のろうそく足で表現したチャートを「日足チャート」と呼びます。

一週間分を1本のろうそく足で表現したものを週足チャート、一か月ならば月足チャートです。
5分間なら5分足チャートといった要領です。

一本のろうそく足に集約される期間によってチャートの呼び方が変わます。

テクニカル分析を行う上はここに移動平均線を絡めることで意味を持った見方ができるようになります。

ろうそく足と移動平均線。
その関係で上がる株、下がる株を見極めていくことが可能になる非常に重要な指標です。

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