日経平均株価はサポートレベルをブレイクダウン(2019年5月31日)
<2019年6月5日、追記>
日経平均株価、15時の日足チャートです。
・本日の日経平均株価はNYダウが上昇した流れを受けて反発しました。
GUして寄り付いたことで6月3日と4日の2本のろうそく足が取り残されるアイランドリバーサルの形成となりました。
これが重要なトレンド転換のシグナルとなるか明日以降の動きに注目です。
(但し、株価の持続的な下降の最終局面で見られるシグナルとしては位置的に中途半端です)
・移動平均線は75MAが再び上向きになりましたが、25MAは75MAを下回る水準にあり下げ角度がまだ大きいため強気になれる状況とは言えません。
・高値は転換線が抵抗になった様子が伺えます。
・今後、上値メドとして、
① 抵抗線(R1)に到達する水準。
② 戻りの節目となる21,000円。
③ 25MA。
下値メドとして、
①アイランドリバーサルとなった窓の上限20,581円、下限20,464円。
② 心理的節目の20,500円。
などが想定されます。
・さて、
日経225先物は昨夜のブレイクアップから上昇トレンドに転換し、本日の夜間では125MAが綺麗にサポートとなる動きを見せています。
125MAは強い上昇トレンドです。
ここから更に保合いが続くと2本の移動平均線は収束します。
収束局面で株価が125MAを割り込めば下降トレンドに転じる可能性がありますが、高値をブレイクすると上昇トレンドの継続となります。
現在時間調整中です。
<2019年6月4日、追記>
日経平均株価、15時の日足チャートです。
・昨日は支持線となる2月8日安値20,315円(S4)を10円割り込み、本日も25円ほど割り込みました。
S4付近の水準が支持帯となっている様子が伺えますが反発力の弱さが感じられます。
・今後S4を割り込んだ場合の下値メドの想定価格は以下が考えられます。
① 12月26日安値18,948円から4月24日高値22,334円の上昇幅3,386円を基準に、フィボナッチ水準から61.8%押しの20,242円。
② 心理的節目の22,000円。
③ 同上昇幅3,386円を基準にV計算値の20,072円、またはN計算値の19,847円。
④ 4月24日高値と5月28日高値を結んだ抵抗線(R1)をチャネルラインとしたロワーチャネルライン(L1)に到達する水準。
⑤ 月足60MAの19,436円。
・日経225先物は今時点でフラットフォーメーションを形成しています。
レンジ内で推移していますが、いずれブレイクしてきます。
<2019年6月3日、追記>
週明け6月3日、15時の日経平均株価の日足チャートです。
・本日はGDして開始し2月8日安値(S4)をサポートに下げ止まった感じです。
寄付き後にS4安値20,315円を10円割り込んだことで弱さが感じられましたが、その後は支持線を割り込むことなく反発して引けました。
一方で日経225先物には2月8日安値19,970円まで300円程の下げ余地があり、先物の支持線をデットラインと仮定した場合には、19,970円を上回る水準にある限り大きな崩れにはならないと考えられます。
今夜の日経225先物、NYダウに下げ止まる兆しが見えれば目先は反発が期待できそうですが、本日の安値を割り込む動きになった場合には、節目の20,000円が下値メドとして意識されることになります。
・日経225先物5分足は土曜日朝の25MAと125MAの収束局面から本日三段目の下げとなりました。
本日夜間取引から収束を上抜け株価は2本の移動平均線の上に位置しています。
下から125MA、25MA、株価の順になり「上昇トレンド」に転じており、25MAは125MAから乖離しています。
今後、下降時の特徴的な戻り高値をレジスタンスに日足レベルの戻り過程として三段上げする可能性もありそうです。
・夜間でリーディングダイアゴナルを形成し波2で25MAは125MAを下回る水準に落ちています。(6時)
日経平均は5月31日安値から空いた窓を埋めることが出来るか注目されます。
日経平均株価はサポートレベルをブレイクダウン(2019年5月31日)
・5月31日引け後の日経平均株価の日足チャートです。
・2018年12月26日安値を底に4月末までは上昇基調となっていましたが、令和に入り上昇トレンドライン(S1)を下方ブレイクしました。
その後、21,500円付近の75MAを上限に、5月14日安値20,751円を下限とするレンジで調整基調となっていましたが、本日5月14日安値のサポートレベル(S3)をブレイクし再び下落に転じる兆しが出てきました。
ブレイクダウンの兆候は、12月26日安値を起点に5月14日安値とを結んだサポートライン(S2)を5月29日にヒゲで割り込んだことでレンジ内の動きではあったものの弱さが感じられていました。
・日中の動きを振り返ると、本日は9:00の寄付き後、日経225先物が5月14日安値の20,750円(先物の価格)を割り込むと一気に売りが膨らみ、一旦は切り返してサポートレベルの水準を回復したものの、再度安値を割り込むと大きく売り込まれました。
今後、サポートレベルであった5月14日安値20,751円は機能が逆転し、反発して戻した際にはレジスタンスになります。
・フォーメーションの観点から4月24日高値、5月14日安値、5月20日高値を辿る動きに注目すると、本日安値を割り込んだことでダブルトップが成立しています。
・移動平均線は25MAが75MAを割り込むDC直前(厳密には乖離2円)の位置にあります。
週明けには交差して75MAを下回る水準になるので、2本の移動平均線と株価の位置関係は「下降トレンド予備軍」から「下降トレンド」にポジションが移り「逆順パターン」が成立します。
本日の下げで75MAは転じました。
75MAの下げ角度よりも25MAの下げ角度の方が大きいので、今後2本の移動平均線は発散していきます。
・発散傾向が続き大きく広がっていたボリンジャーバンドは、-2σの下げ角度が更に大きくなってきました。
今後さらに株価が切り下がるようであれば、株価は-2σに沿うように下落していくと考えられ、-3σを意識した動きになることも考えられます。
・エンベロープの-5%も下向きの角度が大きくなっています。
5月14日の安値は乖離率が売られ過ぎと判断される-5%に達したところから反発しました。
この時の25MAは横ばいでエンベロープの角度も同様に横ばいであったことから、一定のレンジ内で振幅する傾向を持つ乖離の特性から反発する動きとなったものの、現在は基準となる25MAに強いトレンドがでており、平行のエンベロープにも角度がついているため、株価の下落とともにエンベロープも切り下がっていくと考えられます。
そのため、今の局面では反発を期待した逆張りは有効ではありません。
・一目均衡表は、株価が抵抗帯(雲)を下回り逆転、遅行線がろうそく足を下回り逆転、そして転換線は基準線を下回る三役逆転が既に成立しています。
基準線が下向きに転じてきたことから一層の弱さが見られます。
・今後、5月14日安値のレジスタンスレベルの水準を上回りレンジ内に回復すれば、調整基調が継続する可能性がありますが、明確に安値の切り下げが確認されると下降トレンドに転換すると考えられます。
その際の株価の想定下値メドは以下になります。
① 4月24日高値と5月28日高値を結んだ抵抗線(R1)をチャネルラインとしたロワーチャネルライン(L1)に到達する水準。
② 2月28日安値20,315円をサポートレベル(S4)とする水準。
③ 12月26日安値18,948円から4月24日高値22,334円の上昇幅3,386円を基準に、フィボナッチ水準から50%押しの20,641円(本日割り込みましたが目安として)、または61.8%押しの20,242円。
④ 同上昇幅3,386円を基準にV計算値の20,072円、またはN計算値の19,847円。
⑤ 月足60MAの19,436円。
・反対にレジスタンスとなる5月14日安値や短期のトレンドライン(R1)が上に位置しているものの、ブレイクアップして節目の21,000円を回復してくるようであれば、ひとまずは25MAまたは75MAが上値メドになると想定されます。
・観点を短期目線に移すと、日経225先物の5分足がチャネルラインを意識した動きをしています。
本日9時過ぎの下げはロワーチャネルラインがサポート機能になりましたが、後場これを割り込んだ瞬間に売りが加速しました。
次のロワーチャネルラインがサポートになるか夜間の動きが注目されます。
<2019年6月1日、追記>
6月1日早朝の日経225先物(夜間)の引け後の5分足チャートです。
ロワーチャネルラインは機能せずに株価は割り込みました。
このチャネルラインは消滅です。
下記は移動平均線を表示させた5分足チャートです。
移動平均線25MAと125MAの収束発散の観点から、Aポイントから始まった下降トレンドは25MAが125MAに対して三段下げの後、上昇の修正トレンドを経て、Bポイントから下降トレンドが再開しました。
Bポイントからの下降は現在二段下げまでが終わり、2本の移動平均線は上下に交差しながら収束している状態です。
昨夜のNYダウが大幅に下落していますので、週明けは弱含んで始まると予測されます。
ロアーチャネルラインを割り込むと安値更新となり、もう一段の下げが想定されます。
逆に、収束している25MAと125MAは上下に交差する動きとなっているので方向性は明確ではありませんが、125MAが上向きに転じてきていることから下降トレンドに鈍化の兆しが見られます。
ハイアーチャネルラインと125MAを上抜ければ反発の期待が高まります。