Ⅴ-10-1.一目均衡表の概念
Ⅴ-10.一目均衡表 (売買転換法)
Ⅴ-10-1.一目均衡表の概念
・相場は売り手と買い手の両者のいずれかが勝ち、いずれかが負けているかをしることだけで十分である。
両者の均衡が破れた方へ大きく動き、「相場の動きは一目瞭然である」との意味合いから「一目均衡表」と名付けられ、「時間論」、「波動論」、「水準論」の三論を骨格として展開されている。
・相場において材料、需給関係、出来高、信用取引(期日)は大切で決して無視・軽視できない。
しかし、これらは株価との関係から発生したものであり、株価が変化すれは、それらの影響力も変わってくる。
故に、均衡表は現在の株価自身が持っている「力」を重視するものだ。
・相場の大原則は「高すぎるものは下がり、安すぎるものは上がる」、または天井と底のない相場はないということ。
・相場は動くか動かないかのどちらかであり、動けば上げか下げか極めて簡単である。
しかし、実際の売買ではなかなか儲からないばかりか損をしてしまう。
これは、相場分析を複雑化しすぎるためや、株価の予想がとかく希望的観測になりやすく、相場の現在性を大きく見誤ることに原因がある。
・均衡表は、いつ、いくらになれば買い、いくらになれば売りを決定的に教えてくれるもので、明確な根拠を与えてくれる。
・均衡表の特徴は、他のテクニカル分析にない独特の「時間分析」である。
株式に限らず、相場に関係する人達は、とかく値段に重点的であり価格の騰落に注目するあまり時間がおろそかにされがちである。
その利益を確実に納めるためには、時間はさらに一層大事である。