Ⅴ-8-2.単線分析
Ⅴ-8-2.単線分析
① 大陽線
先高感が強い
陽の丸坊主 陽の大引坊主 陽の寄り付き坊主
② 小陽線
特に実体が小さい足は「極線」、「コマ」と呼ぶ。
強い保ち合いの中で出現することが多く、強弱感が弱く気迷い症状を表し、方向性を示すことが少ない。
この小陽線が続いた場合は、上昇力に陰りが生じたと判断して、次の反落に注意を払わなければならない。
気迷い症状が続いた後、大きく放れて動き出す分岐点になる場合もあるため、その価格から陰・陽を問わず、その後の動きには注意が必要。
非常に強い 気迷い症状
③ 下影陽線
実体が小さく下ヒゲが長い陽線。
長い下ヒゲ線は「タクリ線」と呼ばれ、株価の下げ過程で下の位置に出れば、底入れの可能性が高く、一転して相場は買い転換を示唆する。
逆に株価の上昇過程で上の位置で出れば、天井の可能性が高い。
上昇暗示
タクリ線
下位に出た場合は上昇転換暗示
上位に出た場合は天井を暗示(首つり線)
④ 上影陽線
実体より上ヒゲが長い足。上昇エネルギーが続かなく騰勢の衰えを示す。
トンカチ
やや弱い
騰勢の衰えを示唆
下位に出た場合は底打ち反転を暗示
⑤ 大陰線
先安観としてのエネルギーが強いことを示す。
影の丸坊主 影の寄り付き坊主 影の大引け坊主
非常に弱い 先安観強し 先安観強し 先安観強し
⑥ 小陰線
「極線」、「コマ」と呼ぶ。下落の勢いが小さくなって、相場が持ち合っているときに出現する。
方向性は示さないものの続いた後、大きく動き出すことがある。
気迷い症状 弱い保ち合い
⑦ 下ヒゲ陰線
下ヒゲが長いものは安値をつけてから反転上昇したことを現し、下位の位置で出現した場合は、陰線・陽線を問わず、底打ち反転の可能性が高く、買いの急所とされる。
下落暗示
タクリ線
下位に出た場合は上昇暗示、上位は天井を暗示
⑧ 上ヒゲ陰線
騰勢の衰えを示す。
株価の上昇過程の上位に出現すると相場の転換が近いことを示し、逆に下位に出現すると先安観が変化する可能性がある。
トンカチ やや弱い
上位に出た場合は反落を示唆
⑨ 寄り引け同時線
寄り付きのあと強弱の攻防があってスタート地点の寄り付き水準まで戻して引けたもの。
特に上下のヒゲが長いものを「寄せ線」と呼び、相場の転換点となる。
寄せ線 四値同時 トウバ トンボ
相場の転換暗示 小休止
上位に出た場合転換暗示
十字 上十字 下十字
気迷い 上位に出た場合は騰勢の衰え 下位に出た場合は売りの衰え