日経平均株価、強い上昇トレンドに(2019年10月18日)
<2019年10月24日、追記> (17:15)
・2019年10月24日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
12月3日高値22,698円を終値ベースで上抜けてきました。
12月3日高値をレジスタンスレベルラインとした場合、本日の安値は22,704円であったことから、このラインが逆転してサポートレベルとして機能したように見受けられます。(差分は6円)
直近の高値を更新したことで新たなトレンドラインが出現しました。
まだ信頼性は高くはありませんが、今後チャネルラインとしても見ていくことになりそうです。
<2019年10月23日、追記> (15:56)
・2019年10月23日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
昨年12月3日高値を意識しながら、まだ上抜くことができずに高値で揉み合う展開が続いています。
今朝の寄付きに大きく振られましたが、その後切り返して終値を切り上げて引けました。
12月3日高値が意識されているとするならば、上抜けると昨年10月の高値24,448円を目指しそうですが、下落するとレンジ下限を作りに行く可能性もあり様子見です。
その場合、25MAを割り込めば下値は200MA付近まであるかもしれません。
上値が重さが意識され一段高か反落か (16:50)
・2019年10月18日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
年初来高値であった4月24日高値22,362円を終値ベースで上回る上昇となっています。
移動平均線は200MAが先週金曜日から上向きに転じ、75MAは上向きの角度が増しています。
25MAは更に上向いていることから上昇トレンドの強さが伺えます。
強い順パターンで、株価は各移動平均線から大きく乖離しています。
先週末から始まった上昇は3空をつけトレンドが非常に強いことを示しています。
ここから数日の間に最初に空を付けた21,600円付近を埋める反落とならなければトレンドは強いと判断し、当面は上昇基調が続くと予想されます。
一方で、高値は年初来高値を更新したものの、昨年12月3日高値22,698円が意識され、目先の上昇に対する利益確定からか上ヒゲが出始めていることや、昨日今日と出来高がやや減少してきたことから、買いの勢いにやや衰えが感じられます。
ここからは上値が重い展開になるかもしれません。
・フォーメーションの観点からは、4月24日高値22,362円を水平上値抵抗線とするアセンディングトライングルをブレイクアウトしてきたことから、昨年12月3日高値22,698円を水平上値抵抗線とするアセンディングトラインアグルが想定されます。
しかし、トライアングと定義するには意識される高値が他に無いことから、2つの高値を基準とするラインは単なるレジスタンスレベルラインと捉えた方が良さそうです。
加えて、株価は200MAから既に乖離してしまっています。
また、昨年10月2日高値24,448円を起点とし、本日の高値22,649円を通過する上値抵抗線が引けるので、上値の重さからこのラインがレジスタンスとして意識される可能性があると考えられます。
(なお、ラインは指数は実体ベース、個別株はヒゲ含みとの見方もありますので、両方のラインを考慮する必要もあるようですが、高値安値を基準に座標計算でラインを計るシステムが多いことから、ヒゲを含んだラインの方が優勢と思われます。)
上値抵抗線を抜けずに反落した場合、昨年12月安値を起点とする下値支持線、あるいは2016年6月24日安値を起点とする下値支持線と絡めて下方ブレイクも将来的には念頭におくことになります。
・9月末から10月上旬にかけて反落した21,300円付近から短期間に1,300円程上昇したことで急騰感がありますが、エンベロープを確認すると25MAに対して3%程度の乖離にとどまり、9月の5%と比較すると株価の上昇値幅から感じるほどの過熱感はありません。
また、ボリンジャーバンドも-2σはまだ収束方向、+2σもやや発散方向を向き始めたものの、株価は+2の範囲に収まっているため、ボリンジャーバンドからも過熱感はまだ感じられません。
現状の上値の重さから推測すると、エンベロープ+5%、ボリンジャーバンド+2σ付近が強いレジスタンスとして機能し、目先揉み合うとこになると想定されます。
そのため、横ばい相場のレンジ域として捉えると、一旦下ぶれするか高値更新するか次の動きにが注目です。
・オシレーター系の各数値は高水準になっています。
RSIは高値警戒圏である70%を超えて87%以上に達しいることからゾーンからの反落が、ストキャスティクスは%K、%D、slow%Dがほぼ同じ水準であることから動きの速い数値の影響でデットクロスの発生に注意が必要です。
また、株価が今の水準で揉み合うとダイバージェンスの発生が反落の前兆シグナルとなる可能性があります。
・一目均衡表は基準線が大きな角度で上向き、遅行スパンは実線を上回り、株価は抵抗帯の上を大きく乖離しているので強いトレンドに乗っている状態を示しています。
目先、株価が高値を更新しなければ基準線は横ばいに推移することになります。
また、株価が反落した際には、基準線や転換線が押し目のメドとなりそうです。
加えて、この付近には節目の22,000円や25MAも位置するので、これらと併せて強いサポートとして機能しそうです。
・さて、改めて月足チャートを確認してみると、株価は先月まで上値を抑えていた24MAを上抜けました。
これにより、株価は3本の移動平均線全てを上回り、3本の移動平均線は全て上向きであることから、月足ベースでも長期上昇トレンドが再開されたことになります。
2013年から60MAが上昇に転じ2波動が確認されていますが、このまま上昇が続き3波動目となるならば、数年にわたる上昇トレンドが続く可能性があります。
これにより、日足で1年近く横ばいに推移した動きは、月足の調整期間であったと判断できます。
・週足でも株価は13MA、26MA、52MAの3本の移動平均線が収束したポイントを上放れしていることから、中期的にも上昇トレンドに転じたことが確認できます。
特に、9月上旬に一度上抜けた後のリターンムーブが3本の移動平均線によってサポートされた動きは、上昇トレンドへの転換となる目先の底入れ確認として重要なポイントです。
・以上のことから、月足ベースで3段目の上昇波動、週足ベースでの上昇トレンド入り確認ができたことになり、当面の投資判断として、8月26日安値を起点とする下値支持線を割り込まない限りにおいては上昇トレンド継続と考えられます。
上値目標として、まずは下値支持線をチャネルラインとするハイアーチャネルラインが想定されます。
日経平均株価の場合は特にチャネルラインの上値が意識されることが多々あるので、このラインに到達する価格には注意が必要です。
但し、相場の勢いが強ければ突破することもあるので、その場合はリターンムーブの動きを確認した上で新たに修正チャネルラインを探ることになります。
高値メドとして、N計算値の23,358円、V計算値の23,234円などが考えられますが、他にもE計算値、NT計算値も想定されます。
そして、将来的には昨年10月2日の高値24,448円が大きな節目となりそうです。
一方で下値として目先の調整が入った場合、25MAや下値支持線、さらには75MAや200MAがサポートとして意識されることになります。
今後、深く押すことがなければ75MAの上向き角度が大きくなってくるので、多少の反落があっても25MAが下向きに転じなければ上昇トレンドは継続すると考えられます。