日経平均株価、目先75日移動平均線がサポートに(2019年10月4日)

<2019年10月10日、追加>

・2019年10月10日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

寄付きから上下に150円ほど振り回される動きをしましたが、若干上昇して引けています。

25MAと75MAを上下とするレンジ内です。

以下は日経225先物の5分足チャートですが、このレンジのブレイクが目先の日経平均株価に影響しそうです。

 

<2019年10月9日、追加>

・2019年10月9日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

特に目立った動きもない状態が続いています。

5分足では日経平均株価と先物では、ラインをサポート、レジスタンスとする安定した動きを見せています。

 

<2019年10月7日、追加>

・2019年10月7日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

若干高く寄り付いたものの上値が重く押し返されました。

下値支持線がサポートになったように見えますが、明日以降の動きを要確認です。

<19:25>

・日経225先物の夜間取引の動きが煮詰まってきています。
チャネルラインを意識し始めましたので、ハイアーまで上がるかロアーをブレイクするか注目です。

 

 

<2019年10月5日、追記>

・米国雇用統計の発表を受けてNYダウと日経225先物が反発しています。
今の状況では、週明けの日経平均株価はGUして上昇すると予測されます。

目先、相場が切り返す動きになれば、直近の高値と安値からそれぞれ上値抵抗線と下値抵抗線を引くことが出来ますので、今後のレジスタンスとサポートのメドになりそうです。

また、転換線がレジスタンスとなる可能性もあります。

 

目先は押し目か更なる下落か(10月4日)

・2019年10月4日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

米国の経済指標の悪化に端を発し、様々な要因が絡んで先週後半から大きく下落しました。
値幅にして1,000円程度の下落です。

パラボリックのSARの数値は加速しています。

株価は昨日と同様に本日も75MAがサポートとなって一旦は下げが止まっているように見えます。

 

・先月9月19日に22,255円の高値を付けた時点で、株価は移動平均線に対して大きく乖離した状態でした。

以下はエンベロープを表示したチャートですが、+10%を突破してさらに上限に沿って上値を切り上げる動きとなっていたため、稀に見る大きな乖離状態であったことが分かります。

移動平均線から乖離した株価は、再び移動平均線に向かって収束するという傾向があることから、現在の下落はその乖離を調整する動きであると捉えることが出来ます。

19日に高値をつけた後の動きから、乖離を調整する下げの動きにならなかったことと、日経平均株価を先導する日経255先物に強く下値をサポートする動きが見られたことから、乖離の解消は値幅ではなく時間による調整と想定していました。
(時間調整の場合、株価はそのままの水準で25MAが上昇してくるタイミングを待つ)

しかし、日経225先物のサポートレベルを下方ブレイクしたことで一気に値幅調整に傾きました。

ちなみに、先週後半に3本の移動平均線は一点に収束するゴールデンクロス、およびミニゴールデンクロスとなりました。
これは複数の移動平均線の関係においては強いシグナルではありますが、株価は1か月前から急上昇しており、ゴールデンクロスとなったタイミングでは既に乖離は過大になっている状態でした。

移動平均線の動きは、株価に追随するものの株価の動きに対して遅行性があるので、ゴールデンクロスを単純に買いシグナルと見なすのは非常に危険です。これはデットクロスに関しても同じです。

そのため、移動平均線どうしの交差を見るのではなく、株価と移動平均線の交差を見る方が、株価の変化に対する先行性は高まります。

 

・移動平均線は先週金曜日から200MAが再び下向きになり、75MAも横ばいになってきています。
25MAはまだ上向きですが、角度はやや緩やかになって勢いが鈍化しています。

現在の移動平均線は上から25MA、75MA、200MAで「順パターン」ではあるものの、株価は25MAを下回っています。

今後、75MAを下回ることがあれば、すぐ下に位置する200MAがサポートとなりかどうか注目です。

 

・次に時間軸を長くしてみると、週足チャートでも3本の移動平均線が収束しています。

52MAは下向きですが、13MAと26MAは横ばいに推移しており、週足においても方向感が見えない状況です。

上から26MA、52MA、13MAとなっていますが、週明けに株価が26MAの21,370円を上抜けてくれば、週足的には再び強くなるものと思われます。

・月足チャートも12MAと24MAが収束しています。
60MAはやや下の20,000円の水準に位置しています。

波動的に見ると、現在は60MAに対して2波動目が終わった状態で、株価が24MAが位置する22,000円の水準を上抜けてくれば、3波動目に入る可能性があります。

但し、月足は長期間の足なので、12MAと24MAの発散が確認できるまでには数か月以上の期間を要します。

 

・さて、今後の動きですが外部環境に大きく影響を受けそうなものの、株価が日足で25MAを上回ってくるとグランビルの法則の2つ目の買いポイントになります。

単線分析の視点では、25MAベースで調整が終わり再び上昇する場面です。

しかし、この時に株価の上昇が鈍いと25MAは横ばいから下向きに転じてしまいます。

そうなると、25MAは75MAに対して収束に向かう形になりますので、株価はたとえ25MAを上抜けたとしても、再び押し返されて25MAを割り込むことになります。

これをより詳細に見るためには、複数線分析の視点から、25MAと75MAが交差する付近まで株価が押すのを待って、2本の移動平均線が次に発散に向かう瞬間を押し目として捉えることになります。
この時、株価は2本の移動平均線を両方上抜けている必要があります。

株価と移動平均線の位置関係から「上昇トレンド」になるタイミングです。

 

・一方で200MAを割り込む下落となった場合、心理的節目として21,000円や20,500円がサポートとして位置していますが、2016年6月24日安値14,864円を起点として、昨年末に急落した際の安値を通過する下値支持線がサポートラインとして存在します。

この下値支持線は、今年8月の安値20,261円を支えたことで有効性が高いと考えられますので、今後急落した場合にサポートとして機能するかどうか注目のポイントです。

なお、この下値支持ラインを割り込んだ場合、デットラインとして8月6日安値20,110円があります。

そうなると、日足ベースで長期トレンドを示唆する200MAが下向きであることから、9月につけた高値は単なる戻り高値であったに過ぎないということになり、長期の下降トレンドは継続と考えます。

 

・今回の下落はそれまで継続していたトレンドが反転する局面であったために、逆にボリンジャーバンドは収束方向に向かっています。
(横ばいからの下落であれば発散します)

±2σが収束方向に向かっていますので、もし今後大きな値動きを伴わずに揉み合う動きになれば、ボリンジャーバンドは急速に収束してくると考えられますので、収束が進んだ頃に新たな動きがでるものと思われます。

当面は、ほとぼりが冷めるまで方向感の掴みにくい動きが続きそうです。

1.何事も無かったかのように元の22,000円水準に戻すのか
2.追証売りを巻き込みながら更に下落が加速するのか
3.方向感なく横ばいに推移するのか

 

・なお、昨夜の日経225先物は夜間取引において指標の悪化とそれに絡む思惑から、一時300円程度下落する動きを見せました。
結果的には行って来いの値動きとなったので、たまたま終値に差異がほとんど無かったため、本日の日経平均株価は何事も無かったように前日水準とほぼ変わらない値動きをしているように見えていますが、今夜のNYダウと日経225先物の動きは、週明けの日経平均株価の始まり値に大きな影響を与えそうです。

コメントを残す