日経は抵抗ラインで頭打ちか?(2026年4月29日)

NT倍率が過去最高水準からどう動くか

・2026年4月28日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

・日足チャートを移動平均線の観点からみると、長期トレンドを示唆する200MAは上向きで上昇トレンドは依然として継続です。

中期のトレンドを示唆する75MAも上向き、短期トレンドを示唆する25MAもしっかりと上向きなので、下から200MA、75MA、25MA、株価の順で明確な「順パターン」を形成しています。

2月末に最高値を付けたものの世界情勢の影響を受けて不安定な相場が続いたことで、25MAの短期的は下降に転じていました。

・しかしながら、4月8日から大きく上昇して本日はザラ場で最高値を更新しています。

この上昇を複数線分析の観点からみると、下向きの25MAと上向きの75MAの2線が収束した場面を、株価が下から上に抜けるタイミングは上昇しやすいという有効性の高いパターンがあります。

一般的にはこれをデットクロスと見る向きもありますが、「収束を上抜ける」場面は上方向に発散する場面でもあることから強い買いパワーが期待できる局面です。

かつてのアベノミクス相場における「黒田バズーカ」が、まさにファンダメンタル的にテクニカル的にも絶妙なタイミングであったためにその後大相場となりました。

今後、明確に高値を更新していくかどうかが注目です。

・次にラインの観点からみると、かつてのトレンドラインが抵抗として意識されている様子が伺えます。

昨年4月の安値を起点として今年2月までのトレンドラインが、抵抗として意識され現在は上値が抑えられています。

本日は2月高値を更新したものの、今後この抵抗線がどの程度意識されるかに注目が必要です。

・乖離の観点からは上昇過熱感がかなり高まっています。

高値は対25MAにおいて9%付近に接近しています。

このまま上値を切り上げる動きも想定されますが、ラインの観点と乖離の観点から目先調整に転じる可能性があります。

・さて今の相場で最も注視すべきはTOPIXの動きです。

日経平均株価は最高値更新しているものの、TOPIXはまだレンジ内で持合ったままです。

これは225銘柄のうちの一部の銘柄だけに買い資金が集中して平均値を釣り上げていることを意味します。

先週は日経平均株価がプラスであっても、1社を除いて224社の平均値はマイナスだったという現象も起きています。

TOPIXは時価総額を指数化した指標で相場全体の騰勢を表していますので、実際のマーケットには資金が流入していないということになります。

言い換えると、現在は実態が伴なっていない相場です。

・今後、TOPIXが2月の高値を明確に抜けてくると本格的な上昇相場になりますので、まずは2月高値を試す上昇に、そして高値更新後の動きに期待です。

一方で、このまま日経平均株価の揉み合いが続くといづれ失望売りを誘い、実態の伴わない相場は簡単に崩れます。

ただし、実態を伴わない相場であってもこれも相場です。

市場全体にも資金が流れ込んで本格的な上昇相場となるのか、まずは日経平均株価の崩れとTOPIXの動きに注目です。

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